2016年12月29日木曜日

18年 巨人vs阪急 5回戦


7月10日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 3 1 4 巨人 23勝15敗2分 0.605 川畑博
2 0 0 0 1 0 0 0 0 3 阪急 14勝26敗 0.350 笠松実

勝利投手 川畑博 4勝1敗
敗戦投手 笠松実 4勝5敗

二塁打 (巨)青田、呉

勝利打点 呉昌征 2

猛打賞 (急)山田伝 3


川畑博、粘りの投球

 阪急は初回、先頭の山田伝が三塁線に内野安打、サード小池繁雄からの一塁送球が悪送球となって打者走者の山田は二塁に進み、上田藤夫の右前打で無死一三塁、下社邦男の左犠飛で1点を先制、レフト青田昇からのバックホームが悪送球となる間に一走上田はタッチアップから一気に三塁に進み、三木久一の中前タイムリーで2-0とする。

 阪急は5回、一死後山田が左前打で出塁すると二盗に成功、上田は三ゴロに倒れるが、下社の左前打で二走山田が快足を飛ばしてホームに還り3-0と突き放す。


 巨人は7回、先頭の多田文久三がストレートの四球で出塁、続く川畑博もストレートの四球で無死一二塁、小池繁雄は一邪飛に倒れて一死一二塁、巨人ベンチはここで坂本茂に代えて沢村栄治 を代打に起用、しかし沢村の投ゴロは「1-6-3」と渡ってダブルプレー。


 巨人は苦手とする笠松実の前に7回まで2安打無得点と配色濃厚。7回裏の守備から代打の沢村に代わって大屋克己がセカンドに入る。


 巨人は8回、先頭の呉昌征がストレートの四球で出塁、白石敏男はレフトライナーに倒れるが、小暮力三が四球を選んで一死一二塁、青田が右中間を破る二塁打を放ち二走呉に続いて一走小暮もホームインして2-3、中島治康は遊飛に倒れて二死二塁、多田が中前に同点タイムリーを放ち試合を振出しに戻す。


 巨人は9回、一死後小池がストレートの四球で出塁、大屋が送りバントを決めて二死二塁、トップに返り呉がセンター左奥に決勝二塁打を放ち4-3と試合をひっくり返す。


 川畑博は後半立ち直る粘りの投球を見せ、8安打1四球5三振の完投で4勝目をあげる。8本のヒットを打たれたが四球を1個に抑えたのが勝因となった。


 阪急先発の笠松実は逆に6安打8四球と乱れた。7回の連続ストレートの四球時点で限界だったかもしれない。阪急投手陣は天保、中田、江田、森に加えて戦場から高橋敏も帰ってきて手駒は揃っているので、ここは天保のリリーフで行くべきだったのではないでしょうか。


 勝利打点は決勝二塁打の呉昌征、並列の殊勲者は2点タイムリー二塁打の青田昇となるが、9回一死一塁の場面で送りバントを決めた大屋克己も影の殊勲者であった。


 須田博の病気による戦線離脱で前節5連敗とピンチに陥っていた巨人にとって、川畑博の完投で阪急を降したこの逆転勝利はターニングポイントとなるのではないでしょうか。



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