2016年12月3日土曜日

18年 阪神vs巨人 5回戦


7月6日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 3 1 0 0 0 0 0 0 5 阪神 21勝15敗2分 0.583 若林忠志
0 2 1 0 0 0 0 0 0 3 巨人 21勝15敗2分 0.583 沢村栄治 藤本英雄


勝利投手 若林忠志 12勝4敗
敗戦投手 沢村栄治   0勝3敗

勝利打点 田中義雄 4

猛打賞 (巨)青田昇 2


沢村栄治 、最後のピッチング

 阪神は若林忠志監督が先発。巨人は沢村栄治 が今季3度目の先発、4度目の登板となった。

 阪神は初回、先頭の塚本博睦は右飛、金田正泰は投ゴロに倒れて二死無走者、御園生崇男が四球を選ぶと二盗に成功、玉置玉一も四球を選んで二死一二塁、ここから沢村はストライクが入らなくなり、門前真佐人はストレートの四球で二死満塁、田中義雄も押出し四球を選んで1点を先制する。


 阪神は2回、先頭の乾国雄が四球で出塁、武智修が送って一死二塁、トップに返り塚本博睦が右前にタイムリーを放って2-0、塚本が二盗を決め、金田の投前バントを沢村が一塁に送球するがファースト伊藤健太郎が落球して一死一三塁、金田のバントには犠打が記録される。御園生崇男が四球を選んで一死満塁、玉置の右犠飛で3-0、二走金田もタッチアップから三塁に進んで二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて4-0とする。


 阪神はこの日プロ入り初のスタメンマスクを被った木村由夫の若さを狙った走塁を見せた。


 巨人は2回、先頭の青田昇がセンター右にヒット、伊藤が左前打で続いて無死一二塁、木村の投ゴロをピッチャー若林は三塁に送球して二走青田は三封、小池繁雄が四球を選んで一死満塁、沢村が引っ張って一二塁間を破る2点タイムリーを放ち2-4と追いすがる。


 阪神は3回、一死後若林が四球を選んで出塁、乾は左飛に倒れるが、武智が四球を選んで二死一二塁、トップに返り塚本が中前にタイムリーを放って5-2と突き放す。


 巨人は3回裏、先頭の中島治康が中前打、青田がピッチャー強襲ヒットで続いて無死一二塁、伊藤の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってゲッツー、二死三塁から木村がプロ入り初ヒットを中前に放ち3-5と粘りを見せる。


 巨人は4回から沢村がベンチに下がり藤本英雄が登板、藤本は9回までの6イニングを1安打無失点に抑えたが6四球を与えた。


 若林は4回以降を無失点、7回には白石敏男、青田、多田文久三に中前打を打たれたが、センター塚本の好返球に救われた。


 若林忠志は11安打7四球5三振と荒れ気味ではあったが3失点で完投、12勝目をあげる。


 東邦商業出身のルーキー木村由夫は代打で出場した7月4日の名古屋に続いてこの試合では先発マスクを被り2打数1安打1打点を記録。木村のプロでの出場はこの2試合のみで、通算成績は3打数1安打1打点であった。


 沢村栄治 はこの日が生涯最後のピッチングとなった。3イニングを投げて2安打8四球無三振5失点。打撃では右前に2点タイムリーを放って意地を見せた。この後代打で出場することとなる布石となった打席であった。



0 件のコメント:

コメントを投稿