2012年3月27日火曜日

14年 阪急vsジャイアンツ 10回戦


9月26日 (火) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 0 0 1  1  阪急             50勝25敗2分 0.667 森弘太郎
0 0 0 2 0 0 6 3 X 11 ジャイアンツ 53勝20敗2分 0.726 中尾輝三


勝利投手 中尾輝三 9勝4敗
敗戦投手 森弘太郎 6勝2敗


二塁打 (阪)上田、山下好 (ジ)吉原、中尾
三塁打 (ジ)中島
本塁打 (ジ)中島 6号

中島治康、5打数4安打4打点


 ジャイアンツは4回、先頭の中島治康が左前打で出塁、川上哲治は四球、アチラノ・リベラ(アデラーノ・リベラ)は遊飛に倒れて一死一二塁、平山菊二の三ゴロでリベラ二封され平山は二盗に成功して二死二三塁、ここで吉原正喜が左翼線に二塁打を放って2点を先制する。

 ジャイアンツは7回、先頭の白石敏男は遊飛に倒れ、水原茂が左飛に倒れて二死無走者、ここから猛攻が始まった。千葉茂が右前打を放って出塁、中島が左中間に三塁打を放って3-0、川上の右前タイムリーで4-0、呉波を代走に起用、リベラが左翼線にヒットを放ち呉が三塁に進んで二死一三塁、“人間機関車”呉の代走起用が効を奏す。平山の左前タイムリーで5-0、リベラが三塁に進み平山が二盗を決めて吉原四球で二死満塁、中尾輝三が左中間に走者一掃の二塁打を放って8-0とする。

 ジャイアンツは8回、先頭の水原が四球を選んで出塁、千葉の右前打で無死一二塁、中島が左翼スタンドに第6号スリーランホームランを叩き込んで11-0とする。

 阪急は9回、二死後フランク山田伝が四球を選んで出塁、中尾のワイルドピッチで二死二塁、山下好一が右翼線に二塁打を放って1点を返すが焼け石に水であった。


 中島治康が5打数4安打3得点4打点、三塁打1本、本塁打1本の準サイクルであった。中島は秋季シリーズ通算44打数17安打、打率3割8分6厘で秋季シリーズベストテンの第三位。先制タイムリーを放った吉原正喜が3打数2安打1得点2打点、秋季シリーズ通算38打数15安打、打率3割9分5厘で皆川定之の3割8分9厘を抜いて首位打者に返り咲いた。今季通算で首位打者となる川上哲治は秋季シリーズのこの時点ではベストテンに名前は見えない。川上と吉原では歴史的にはバッティングでは川上が遥かに上の評価を得ているが、一断面を切り取ってみると吉原も頑張っていることが分かります。

 中尾輝三は4安打2四球3三振1失点、自責点ゼロの完投で9勝目をあげる。見違えるようなピッチングであった。ジャイアンツは今季阪急戦は10戦全勝、昨年から通算14連勝。これまでの勝利投手は全てスタルヒンであったが本日は中尾輝三であった。






*中尾輝三は4安打完投で9勝目をあげる。




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