2012年3月11日日曜日

14年 ライオンvs阪急 10回戦


9月20日 (水) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 1 0 0 0 0 0  1  ライオン 24勝45敗5分 0.348 岡本利之 近藤久 福士勇
0 8 2 0 4 6 1 0 X 21 阪急      48勝24敗1分 0.667 森弘太郎


勝利投手 森弘太郎 5勝1敗
敗戦投手 岡本利之 2勝5敗


二塁打 (ラ)鬼頭 (阪)上田、石井、山下好、山田
三塁打 (阪)山下好


ライオンは寝ている


 阪急は2回、先頭の田中幸男が四球を選ぶと二盗に成功、石井武夫も四球を選び伊東甚吉の左前打で無死満塁、日比野武の右前タイムリーで1点を先制する。森弘太郎は捕邪飛に倒れるがトップに返りフランク山田伝が押出し四球を選んで2-0、西村正夫も押出し四球で3-0、ライオンベンチは先発の岡本利之をサードに回し、サードの井筒研一に代わって近藤久が二番手としてマウンドに上る。上田藤夫の遊ゴロをショート松岡甲二がエラーする間に三走日比野に続いて二走山田も還って5-0としてなお一死二三塁、山下好一の中前タイムリーで6-0、田中の右前タイムリーで7-0、石井は三振に倒れるが伊東の中前タイムリーで8-0、捕逸で二者進塁して二死二三塁、日比野は中飛に倒れてスリーアウトチェンジ、打者13人の猛攻であった。

 阪急は3回、一死後山田、西村の一二番コンビが連続四球、二死後山下好一が中越えに三塁打を放って10-0とする。

 ライオンは4回、水谷則一が四球を選んで出塁、鬼頭数雄が右中間に三塁打を放って1点を返す。居眠りを続けていたライオンが一瞬目を覚ました。

 ライオンは4回から三番手として福士勇がマウンドに上る。岡本がサードからファーストに回り、ファーストの玉腰年男がショートに回り、ショートの松岡に代わって伊藤吉男が入ってサード。

 阪急は5回、先頭の森が左前打で出塁、山田は四球、一死後上田が右翼線に2点タイムリー二塁打を放って12-1、山下好一は四球、二死後石井が左中間に2点タイムリー二塁打を放って14-1とする。

 阪急は6回、先頭の日比野が四球、森が中前打を放ち山田の三塁内野安打で無死満塁、西村に代わる代打浅野勝三郎の右前タイムリーで15-1、上田が押出し四球を選んで16-1、山下好一の右中間二塁打で18-1、田中に代わる代打土肥省三は三振、石井は遊ゴロに倒れるが伊東の左翼線2点タイムリーで20-1とする。

 ライオンは7回からファーストの岡本利之が再登板、ファーストには岡本一雄が入る。

 阪急は7回、一死後山田が左中間に二塁打、浅野は三振に倒れるが上田が四球を選んで二死一二塁、山下好一が本日4本目のタイムリーを右前に放って21対1として圧勝する。

 森弘太郎は大量得点をバックに9安打1四球3三振の完投で5勝目をあげる。

 山下好一が4本のタイムリーを放って5打数4安打3得点6打点1四球、6打席連続出塁のフランク山田伝が4打数3安打5得点1打点3四球、伊東甚吉が6打数3安打1得点3打点1四球、森弘太郎が6打数3安打2得点と猛打賞が4人、上田藤夫も4打数1安打3得点4打点の活躍であった。阪急は21安打11四球10残塁で21得点を記録した。翌日の読売新聞によると「この大量得点は恐らくリーグの新記録であろう。」とのことである。阪急の全打点は20でライオン投手陣の自責点は18、ライオンのエラーは1なので阪急打線がコツコツとヒットを連ねてあげた21得点であった。


 ライオンは居眠りを続けていたようです。「ライオンは寝ている」の原曲は南アフリカですがトーケンズでヒットしてからも数多くカバーされています。近年でもCMに起用されているくらい誰でも聞いたことのある名曲です。私がリアルタイムで聞いていたのはロバート・ジョンのバージョンです。

 当時の日曜日の朝はTBSのポップス・ベストテンとニッポン放送のポップス・ベストテンを聞かないと始まりませんでした。ニッポン放送版のパーソナリティは亀淵昭信(後にニッポン放送代表取締役社長。妹の亀渕友香はリッキー&960ポンドで唄っていましたが「タクシーは止まらない」くらいしか覚えていません。最近はゴスペル歌手としてテレビでも見ます。)でした。

 TBSのポップス・ベストテンでは1972年3月26日に20位にランクインして19位、20位、18位、17位、16位、16位と毎週順位を上げていき、5月14日には14位となりますが翌週19位に落ちてからランク外に去っていきます。「名前のない馬」が首位を独走していた頃です。

 一方、ニッポン放送のポップス・ベストテンでは同じく1972年3月26日に20位にランクインしますがその後の推移はTBSとは違います。4月2日の15位から12位、10位とベストテン入りし、9位、7位、6位から5月14日には5位とベストファイブ入りします。更に4位、3位、4位、7位から6月18日に11位とベストテンから滑り落ち、6月25日の15位を最後に20傑から姿を消しました。5月28日に最高位の3位を記録しました。同じ曲でもこのようにTBSとニッポン放送では違いがありました。リクエスト数だけではなくパーソナリティの好みも反映されていたのでしょう。







                 *21得点をあげた阪急打線。



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