2012年3月7日水曜日

14年 金鯱vsライオン 10回戦


9月18日 (月) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 4 0 0 0 0 4 金鯱    27勝43敗2分 0.386 古谷倉之助 中山正嘉
0 0 0 1 3 1 0 0 X 5 ライオン 24勝43敗5分 0.358 菊矢吉男 福士勇 岡本利之


勝利投手 岡本利之     2勝4敗
敗戦投手 古谷倉之助 6勝14敗


二塁打 (金)古谷


トリプルスチール


 3回まで1安打のライオンは4回、先頭の玉腰年男が中前打で出塁、水谷則一が二塁に内野安打、鬼頭数雄が三前にバント安打を決めて無死満塁、岡本利之の二ゴロの間に玉腰が還って1点を先制する。

 4回まで無安打の金鯱は5回、先頭の瀬井清の遊ゴロをショート山本尚敏がエラー、長島進が送って佐々木常助四球で一死一二塁、トップに返り五味芳夫の三ゴロで瀬井が三封されて二死一二塁、濃人渉が四球を選んで二死満塁、三走佐々木常助、二走五味芳夫、一走濃人渉、打者野村高義となったところで走者3人が一斉にスタートを切り三重盗を成功させて1-1の同点に追い付く。更にキャッチャー鈴木秀雄が捕逸を犯して五味が還り2-1と逆転としてなお二死三塁、野村が四球から二盗を決めて二死二三塁、小林利蔵四球で二死満塁、ライオンベンチはここで先発の菊矢吉男から福士勇にスイッチ、小林茂太が中前に2点タイムリーを放って4-1、ここで鈴木がこの回2個目の捕逸を犯して二死二三塁、古谷倉之助が四球を選んで二死満塁、しかし瀬井は三ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 ライオンは5回裏、先頭の山本の遊ゴロをショート濃人がエラー、福士は三振に倒れるがトップに返り坪内道則が左前打を放って一死一二塁、玉腰の二ゴロをファースト小林利蔵が逸らす間に山本が還って2-4としてなお一死二三塁、水谷の投ゴロの間に坪内が還って3-4、鬼頭の三ゴロをサード瀬井が一塁に悪送球する間に玉腰が還って4-4の同点とする。

 ライオンは6回、先頭の岡本が四球を選んで出塁、鈴木の一飛は送りバント失敗か、西端利郎が右前打を放って一死一二塁、山本の遊ゴロは「6-4-3」と転送されるがセカンド五味からの一塁送球が悪送球となる間に岡本が二塁から生還して5-4と勝ち越す。

 ライオンは6回から勝ち越しのホームを踏んだ岡本利之がサードからマウンドに上がり、4イニングを3安打2四球2三振無失点に抑えて勝利投手となり2勝目をあげる。


 脚の金鯱がトリプルスチールを決めた。昭和13年11月11日、秋季シーズンの名古屋vs南海4回戦で南海が決めて以来となる。この時の南海は三重盗で14対0としたが、この日の金鯱は1対1の同点に追い付いたものである。

 ライオンでは5回の4失点の原因となる失策を犯した山本尚敏が打っては逆に第二打席と第三打席の遊ゴロで相手エラーを誘い3打数無安打ながらラッキーボーイとなった。




*金鯱が5回に三重盗を決めたシーン。野村高義の打席での盗塁なので「O’」と表記される。
九番佐々木常助が三走、一番五味芳夫が二走、二番濃人渉が一走の場面であった。




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