2010年11月7日日曜日

12年秋 セネタースvsタイガース 7回戦

11月11日 (木) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
1 0 0 0 0 0 0 1 2  4  セネタース 15勝23敗1分  0.395  伊藤次郎 金子裕 浅岡三郎
0 3 0 6 0 0 1 4 X 14 タイガース 33勝7敗1分    0.825  御園生崇男


勝利投手 御園生崇男  9勝0敗
敗戦投手 金子裕         0勝1敗


二塁打 (セ)苅田、横沢 (タ)景浦、松木、藤村


海内無双


 セネタースは初回、先頭の苅田久徳が左翼線に二塁打、ハワイからの参戦、初出場の森口次郎の遊ゴロで苅田は三進、ハワイの先輩尾茂田叶の三ゴロをサード伊賀上良平が一塁に悪送球する間に苅田が還って1点を先制する。

 タイガースは2回、先頭の景浦将が右中間に二塁打、藤井勇左前打、伊賀上四球で無死満塁、御園生崇男の中前タイムリーで二者還って2-1と逆転、センター尾茂田がボールを逸らす間に伊賀上は三塁に進む。セネタースは先発伊藤次郎を諦めて金子裕をマウンドへ送る、続く広田修三の遊ゴロの間に伊賀上が還って3-1。

 タイガースは4回、御園生、広田が連続四球、岡田宗芳の三前バントが内野安打となり、松木謙治郎のバントも内野安打となって4-1、一死後山口政信、景浦が連続押出し四球を選んで6-1として金子をKO、三番手に浅岡三郎が登場、藤井押出し四球、伊賀上中犠飛で8-1として二死一三塁、藤井のディレードスチールの間に三走景浦が還って、この回ヒットは内野安打の二本だけで6点を取り9-1とする。タイガース7回にも藤井のホームスチールで1点、8回は岡田の左前打から松木、藤村富美男の連続二塁打、藤井のタイムリーで4点を加える。

 セネタースは8回、尾茂田のヒットと浅岡の三ゴロで1点、9回は横沢七郎右中間二塁打、今岡謙次郎左前打から森口の遊ゴロと尾茂田の中前タイムリーで2点を返すが焼け石に水。
 御園生崇男は9安打4四球7三振の完投で無傷の九連勝。タイガースは本日は交代なしで9人が出場し、一番から八番まで全員打点、九番岡田宗芳も5打数2安打2得点。文字通りどこからでも点の取れる打線である。


 「海内無双」と言われたこの頃の猛虎打線に匹敵するのは、昨日亡くなられたと報じられたスパーキー・アンダーソン監督が作り上げた70年代の「ビッグレッドマシン」くらいでしょう。普通のチームであれば三番に入るべきピート・ローズを一、二番に入れているのは松木謙治郎を一番に入れているのと同じ。攻守走の中心であるセカンド、ジョー・モーガンを三番に入れているのも好走守の要である山口政信と同じ、78年来日時に後楽園で150メートルの大ホームランを打ったことでお馴染みのジョージ・フォスターの四番は両翼110メートルの甲子園でオーバーフェンス弾を放った景浦将と同様である。トニー・ペレスと強打のキャッチャー、ジョニー・ベンチがその後ろを打つのも藤井勇、カイザー田中義雄と同じ、下位を打つシーザー・ジェロニモとデーブ・コンセプシオンが上位につなぐのも伊賀上良平、岡田宗芳と同じである。





 

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