2010年11月3日水曜日

12年秋 金鯱vsイーグルス 5回戦

11月7日 (日) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11  計
0 0 0 3 0 0 1 1 0  0   0   5   金鯱          18勝19敗        0.486  鈴木鶴雄
0 0 0 2 0 0 3 0 0  0  1X  6  イーグルス 22勝16敗1分  0.579  中河美芳


勝利投手 中河美芳 9勝4敗
敗戦投手 鈴木鶴雄 8勝5敗


二塁打 (金)黒澤2、鈴木 (イ)中河、高橋
三塁打 (イ)杉田屋


イーグルス、サヨナラで九連勝


 金鯱は3回まで1四球、1内野安打で無得点。中河美芳に対して三振はゼロながらフライアウトが6個。中河には澤村のような伸びる球があるわけではなく、いかにタイミングが外されているかが窺える。一方イーグルスも初回、2回と併殺でチャンスをつぶし3回まで無得点。

 試合が動いたのは4回、金鯱は一死後黒澤俊夫が左翼線に二塁打、レフト杉田屋守の悪送球で黒澤は三塁に進む。小林茂太の遊ゴロで黒澤がホームを突くとショート辻信夫がホームに高投して黒澤生還し1点を先制。相原輝夫の二ゴロでランナーが入れ替わり、瀬井清中前打、安永正四郎投失で一死満塁、ここでシルバースラッガー賞候補の鈴木鶴雄が右中間に二塁打を放ち二者を迎え入れて3-0とする。

 イーグルスは4回裏、二死から杉田屋が中前打で出塁、中河も中前打で続き、タイムリーエラーを犯した辻に代わる代打野村実が四球を選んで二死満塁、漆原進、寺内一隆が連続押出し四球を選んで2-3と詰め寄る。

 金鯱は7回、一死後江口行男が中前打で出塁、二死後黒澤が左中間を抜いて江口を迎え入れ4-2とする。イーグルスはその裏、先頭の中根之がピッチャー強襲ヒットで出塁、バッキー・ハリスは二飛に倒れ、サム高橋吉雄の三ゴロでランナーが入れ替わり二死一塁、小島利男が左前に運び二死一二塁、ここで杉田屋が右中間を抜く三塁打を放ち4-4の同点、更に中河も左中間に二塁打を放ち5-4と逆転に成功する。

 しかし金鯱は8回、先頭の相原輝夫が二失に生き、瀬井の送りバントは中河の巧フィールディングで相原は二封、安永が右前打を放ち一死一二塁、ここで又も鈴木鶴雄が右前にタイムリーを放ち5-5の同点とする。

 金鯱は9回、黒澤の内野安打と小林茂の左前打で二死一三塁とするが瀬井は遊ゴロに倒れてチェンジ。イーグルスは9回裏、一死後高橋が左中間に二塁打を放つが小島、杉田屋が倒れて延長戦に突入。

 10回はともに三者凡退。金鯱は11回表、二死から黒澤が二失に生きると二盗を決めるが小林茂太は三振。

 イーグルスは11回裏、先頭の寺内が四球で出塁、中根の送りバントは内野安打となって無死一二塁、金鯱は肩を壊して投げられないセンター島秀之助を佐々木常助に交代、ハリスが右前打を放って無死満塁、ここで高橋の遊ゴロをショート瀬井がホームに悪送球してイーグルスがサヨナラでゲームセット。

 大接戦の好ゲームではあったが金鯱7失策、イーグルス6失策と凡戦にも見える。これは二日間の雨でグラウンド状態が悪かったことに起因している。中河美芳は11回を投げ抜き10安打2四球2三振の完投で9勝目、中河はこれで7連勝。鈴木鶴雄も11回を投げ抜き11安打6四球5三振。ここまで8勝4敗同士の対決は中河に軍配が上がることとなった。

 金鯱は四番黒澤俊夫が6打数3安打1打点二塁打2本、九番鈴木鶴雄が5打数2安打3打点二塁打1本と四番と九番だけで得点。一方イーグルスはハリス、高橋、小島の中軸はそれぞれ1安打0打点であったが、二番中根之が5打数2安打、六番杉田屋守が5打数2安打2打点三塁打1本、七番中河美芳が4打数3安打1打点二塁打1本と脇役陣(中根、杉田屋、中河が脇役と言うのですからイーグルスも強くなっものです。)の活躍で九連勝。

 金鯱は鈴木鶴雄の強打を生かすため五番に入れるべきではないか。セネタースも野口明を五番に起用しているが、金鯱も小林利蔵を兵役で欠き黒澤俊夫を四番に入れているので鈴木を五番に回しても良いのではないか。

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