2010年11月6日土曜日

12年秋 イーグルスvs金鯱 6回戦

11月11日 (木) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 0 0 5 0 2 9 イーグルス 24勝16敗1分 0.600  畑福俊英
0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 金鯱     18勝21敗     0.462  鈴木鶴雄


勝利投手 畑福俊英 11勝10敗
敗戦投手 鈴木鶴雄    8勝6敗


二塁打 (イ)ハリス2
三塁打 (イ)小島、ハリス (金)瀬井
本塁打 (金)黒澤 2号


小島利男、走者一掃の三塁打


 イーグルスは3回、先頭の九番漆原進が遊失に生き、寺内一隆の捕前送りバントは漆原二封でバント失敗、中根之は左飛に倒れ二死一塁、ここでバッキー・ハリスが左中間を破る二塁打を放ち寺内を迎え入れて1点を先制、更にサム高橋吉雄の中前タイムリーで2-0とする。小島利男が三前内野安打で続き杉田屋守四球で二死満塁、ここは畑福俊英が三ゴロに倒れてチェンジ。

 イーグルスは7回、一死後寺内一隆が左翼線ヒット、中根死球、金鯱はここで鈴木鶴雄から古谷倉之助にスイッチ、ハリス四球で一死満塁、高橋の三ゴロをサード瀬井清が本塁に悪送球して3-0、なおも一死満塁で五番小島利男が右中間に走者一掃の三塁打を放ち6-0、杉田屋の遊ゴロをショート佐々木常助が失して小島が還り7-0とする。

 イーグルス先発の畑福俊英は3回まで毎回のヒットを許すが無死点、4回~7回はノーヒットに抑える。8回には2安打を許すも無失点。

 イーグルスは9回、先頭のハリスがこの日3本目の長打となる三塁打を右中間放つ。高橋の中前タイムリーで8-0、小島の遊ゴロを又も佐々木が失して無死一二塁、外野が本職の佐々木常助は脚も早く攻守に好センスを見せているが急造ショートまではちょっと無理がある。金鯱はここでサード瀬井とショート佐々木を入れ替える。杉田屋四球で無死満塁、畑福二飛、辻信夫が三打席連続三振で二死満塁までこぎつけるが漆原が押出し四球を選んで9-0。

 金鯱は最終回、三番矢野槇雄が中前打で出塁、四番黒澤俊夫がライトスタンドに第2号ホームランを放ちまず2点、相原輝夫の中前打と五味芳夫、瀬井清連続四球で満塁として古谷の三ゴロの間に1点返して3-9とするがここまで。

 試合を決する満塁走者一掃の三塁打を放った小島利男は早稲田大学時代は東京六大学で首位打者になった強打者であり、松竹少女歌劇団のトップスター小倉みね子(後に結婚・小島千鶴子)とのロマンスは当時から有名であり、雑誌「野球界」にもひやかしの記述がみられる。当時はまだフォーカスもフライデーも無かったので、「野球界」がゴシップ記事も扱っていた。


0 件のコメント:

コメントを投稿