2020年4月20日月曜日

21年 ゴールドスターvs中部日本 7回戦


7月6日 (土) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 0 0 5 1 0 0 6 ゴ軍 14勝20敗1分 0.412 内藤幸三 石田光彦 
0 5 0 0 0 1 2 1 X 9 中部 12勝19敗2分 0.387 森井茂 

勝利投手 森井茂     7勝5敗
敗戦投手 内藤幸三 5勝10敗 

二塁打 (中)加藤2、笠石、森井
本塁打 (中)藤原鉄之助 1号、岩本章 2号

勝利打点 なし


中部日本、長打攻勢

 後楽園の第2試合は内藤幸三、森井茂の昭和11年プロ野球初年度から投げ続けるベテラン同士の先発で午後2時38分、池田主審の右手が上がりプレイボール。

 中部は2回裏、先頭の木下政文の当りはニゴロ、これをセカンド大友一明がエラー、笠石徳五郎のセンターへゴロで抜ける当りが二塁打となって一死二三塁、三村勲は投ゴロに倒れるが、森井が左中間に二塁打を放ち2点を先制、藤原鉄之助は四球、トップに返り岩本章は二飛に倒れて二死一二塁、鈴木秀雄の右前タイムリーで3-0、中継プレーでピッチャー内藤のエラーがあり一走藤原も生還して4-0、打者走者の鈴木は三塁に進み、加藤正二の右中間二塁打で5-0と大きくリードする。


 ゴ軍打線は森井茂のスローボールにタイミングが合わず5回まで2安打無得点。


 ゴ軍は6回表、一死後酒沢政夫がストレートの四球で出塁、坪内道則のニゴロをセカンド鈴木がエラー、一走酒沢は三塁に進み、鈴木から三塁に送球される間に打者走者の坪内も二塁に進んで一死二三塁、菊矢吉男の遊ゴロをショート三村もエラーして1-5、一死一三塁から末崎正隆の捕前ゴロをキャッチャー藤原が一塁に悪送球、中部の3連続エラーで2-5、大友はストレートの四球で一死満塁、内藤に代わる代打石田光彦が中前にタイムリーを放ち3-5、辻功も中前に同点の2点タイムリーを放ち5-5と追い付く。


 ゴ軍は内藤の代打に出た石田がそのままマウンドに向かう。


 中部は6回裏、二死後藤原が右中間にホームランを叩き込み6-5と勝ち越す。


 ゴ軍は7回表、一死後坪内が中前打で出塁、菊矢のニゴロが進塁打となって一死二塁、末崎の二遊間タイムリーで6-6の同点に追い付く。


 中部は7回裏、先頭の鈴木が四球を選んで出塁、加藤の右中間二塁打で無死二三塁、小鶴誠は四球を選んで無死満塁、木下の三ゴロをサード中村信一がホームに悪送球する間に三走鈴木が還って7-6と勝ち越し、笠石は二飛に倒れ一死満塁、三村は三振に倒れて二死満塁、続く森井のカウントワンボールからの2球目に三走加藤がホームスチールを決めて8-6と突き放す。二走小鶴は三塁に、一走木下も二塁に進んだが、これは送球の間の進塁と判定されて「トリプルスチール」ではなかった。加藤が虚をついて単独ホームスチールを決めたものである。ノーサインだったかもしれない。満塁の場面なのでピッチャー石田が振りかぶってトルネードを見せた隙をついたとも考えられる。


 中部は8回裏、一死後岩本がレフトスタンドに第2号ホームランを叩き込んで9-6とダメ押す。


 森井茂は7安打3四球無三振の完投で7勝目をあげる。6回の5失点は味方守備陣の3連続エラーによるもので、自責点は2点であった。


 ホームラン打者をずらりと並べる中部の強力打線が二塁打4本、本塁打2本と火を噴いた。下位に低迷するような打線ではないのだが・・・。



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