2020年4月12日日曜日

21年 セネタースvs中部日本 6回戦


7月4日 (木) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 0 3 1 0 0 0 4 セ軍 15勝24敗 0.385 白木義一郎 
0 0 0 1 1 1 0 2 X 5 中部 11勝19敗2分 0.367 服部受弘 

勝利投手 服部受弘     2勝2敗
敗戦投手 白木義一郎 7勝8敗 

二塁打 (セ)長持、白木 (中)小鶴、木下、岩本
三塁打 (セ)熊耳、大下 (中)加藤

勝利打点 なし


中部、1イニング5盗塁

 後楽園の第1試合は白木義一郎と服部受弘の先発で午後1時5分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 セ軍は初回、先頭の一言多十の当りは一塁フェンス際に上がるファウルフライ、これをファースト小鶴が好捕、二死後飯島が四球を選んで出塁、ところが大下のカウントツーボールノーストライクの場面で飯島がスタート、キャッチャー藤原鉄之助からの送球にタッチアウト。当たりの出てきた大下のバッティングカウントで走者を動かすとは明らかに采配ミスですね。


 守備に助けられた中部先発の服部は2回~4回を三者凡退に抑えてここまで無安打ピッチング。


 中部は4回裏、先頭の小鶴が右中間に二塁打、木下も左中間に二塁打で続いて1点を先制する。


 セ軍は5回表、一死後長持栄吉が右中間に二塁打、鈴木清一はストレートの四球で一二塁、熊耳武彦が右中間に逆転三塁打を放ち2-1、一死後白木が左中間に二塁打を放ち3-1とリードする。


 中部は5回裏、一死後岩本がレフトに二塁打、鈴木秀雄が右前にタイムリーを放ち2-3と追い上げる。


 セ軍は6回表、先頭の横沢七郎が四球を選んで出塁、飯島の遊ゴロでランナーが入れ替わり、大下がセンター左後方をライナーで抜く三塁打を放ち4-2と突き放す。


 中部は6回裏、先頭の小鶴が四球を選んで出塁、木下は二飛に倒れ、服部の遊ゴロでランナーが入れ替わり、服部が二盗に成功、キャッチャー熊耳の悪送球もあって服部は三塁に進み、三村が四球を選んで二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて3-4とする。笠石徳五郎が四球を選んで二死一二塁、又もダブルスチールを決めて二死二三塁、しかし藤原は三振に倒れてこの回1点止まりであったが、1イニング5盗塁を記録した。


 中部は8回裏、先頭の小鶴の当りは三ゴロ、これをサード鈴木清一がエラー、木下は四球を選んで無死一二塁、服部の遊ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、三村に代わる代打西沢道夫の遊ゴロで三走小鶴がホームに突っ込み、ショート大沢喜好が間に合わない本塁に悪送球する間に二走木下も還って5-4と逆転、犠打とエラーが記録された。打者走者の西沢は二塁に進み、笠石の中前打で西沢は三塁ベースを蹴ってホームに向かうが、センター一言からの好返球にタッチアウト。


 服部受弘はこの1点を守り切り、5安打4四球4三振の完投で2勝目をあげる。服部は今季最多被本塁打を記録するようにピッチングが単調で、この試合でも2巡目に捕まった。キャッチャー出身らしく小さなフォームからスピードがあるのでタイミングが合わせにくいが、慣れられると捕まる。もう少し変化球に磨きをかけないと先は開けない。


 中部打線は本塁打王経験者が服部(16年)、古川(17年、18年)、岩本(18年)、加藤(18年)、金山(19年)と5人、小鶴も25年に本塁打王となる豪華打線であるが、本日は1イニング5盗塁を記録、8回の逆転劇も積極走塁で敵失を誘ったものであった。


 セ軍は初回の采配ミスが響いた。大下には自由に打たせるべきでしょう。


 中部2回の攻撃で木下政文が放ったレフトフライは「雑記」欄に「右走好捕」と書かれており、レフト大下がライン際の難しい当りをファインプレーしたようだ。シーズン当初の大下の守備には不安があったが、足も速く、ピッチャーもやるように肩も強いので、慣れてくれば守備も上達する。アーロン・ジャッジもルーキーシーズンにはライトの守備でバンザイして田中が炎上する原因を作ったりしたが、今では守備も良くなってきている。バッティングは「天与の才」なので練習しても上達しないが、守備は経験を積めば上達する。



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