2019年9月9日月曜日

21年 セネタースvsパシフィック 1回戦


5月3日 (金) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計 
0 0 0 0 0 0 2 0 0  2  4 セ軍 3勝2敗 0.600 白木義一郎 
0 0 0 0 0 2 0 0 0  0  2 パ軍 2勝3敗 0.400 真田重蔵 

勝利投手 白木義一郎 2勝1敗
敗戦投手 真田重蔵     2勝1敗 

二塁打 (パ)富松
三塁打 (パ)小島、伊勢川 (セ)大下

勝利打点 (セ)飯島滋弥 1


延長10回、飯島滋弥が決勝打

 後楽園の試合はセネタースが白木義一郎、パシフィックが真田重蔵の先発で午後3時7分、池田豊主審の右手が上がりプレイボール。審判員にはこの試合から桝嘉一が加わり、池田、島、桝の三氏。

 時代を代表する両投手の投げ合いで両軍5回まで無得点。


 セ軍は5回表、二死後根津弘司が左前にヒット、白木も中前打で続いて一二塁、トップに返り横沢七郎も左前打を放ち二走根津が二塁ベースを蹴ってホームに突っ込むが、レフト森下重好からの好返球にタッチアウト。


 パ軍は6回裏、一死後富松信彦が右中間に二塁打、木暮力三は三振に倒れるが、辻井弘が四球を選んで二死一二塁、ここで小島利男が右中間に三塁打、二者還って均衡が破れ2-0とリードする。


 しかしセ軍は7回表、先頭の長持栄吉がストレートの四球で出塁、熊耳武彦は捕邪飛に倒れるが、長持が二盗を決めて一死二塁、上口政が中前にタイムリーを放ち1-2、バックホームの間に打者走者の上口は二塁に進み、二死後白木が右前に同点タイムリーを放ち2-2と追い付く。


 パ軍は9回裏、二死後伊勢川真澄が左中間に三塁打を放ってサヨナラのチャンス到来、しかしここは真田が粘って第1節首位打者の松井信勝を三振に打ち取り、試合は延長戦へ。


 セ軍は10回表、一死後横沢が四球で出塁、鈴木清一もストレートの四球で一死一二塁、大下弘の二ゴロの間に二者進塁して二死二三塁、ここで飯島滋弥がレフト線に2点タイムリー、4-2と勝ち越す。


 白木は10回裏、平野徳松と真田の代打湯浅芳彰を連続三振に切って取り、最後は富松を投ゴロに抑え、4安打3四球7三振の力投で10回を完投、2勝目をあげる。


 この試合で大下弘は3三振を喫するが、6回に右中間三塁打を放ってプロ入り初の長打を記録する。10回には決勝点につながる貴重な進塁打を打ち、これがプロ入り初の勝利への貢献打となった。



*大映時代の選手名鑑に書かれた飯島の直筆サイン。


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