１７年 大和vs巨人 11回戦

9月12日 （土） 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
2 0 0 0 0 0 0 2 0  0  4 大和 18勝46敗7分 0.281 石原繁三
0 0 0 0 2 0 0 0 2 1X 5 巨人 49勝19敗3分 0.721 中尾輝三 広瀬習一

勝利投手 広瀬習一 21勝6敗
敗戦投手 石原繁三 12勝19敗

二塁打　（巨）川上
本塁打　（和）木下　3号

勝利打点　青田昇　1


青田昇、サヨナラ打

　秋季リーグ戦の開幕となった。黒鷲は大和にチーム名を変更、巨人は水原茂が応召し、サードには青田昇が入った。

　大和は初回、先頭の山田潔がセンター左にヒット、木村孝平の右前打で無死一二塁、金子裕が三塁線に流し打つ先制タイムリーを放ち1-0、レフト林清一からの本塁返球が悪送球となる間に一走木村は三塁に進んで無死一三塁、玉腰忠義の右犠飛で2-0とする。大和はチーム名変更最初の回に2得点をあげた。

　巨人は5回、先頭の呉波がショートに内野安打、白石敏男も三塁内野安打で続いて無死一二塁、川上哲治の右中間二塁打で二者還り2-2の同点に追い付く。

　大和は8回、一死後玉腰が四球を選んで出塁、富松信彦の一ゴロでランナーが入れ替わり二死一塁、ここで木下政文がレフトスタンドに第3号ツーランホームランを叩き込んで4-2とする。大和のチーム名変更後初勝利の瞬間が近づいてきた。

　巨人は9回、先頭の青田はセカンドライナー、中尾輝三に代わる代打小暮力三は中飛に倒れて二死無走者、トップに返り呉が中前に快打を放って二死一塁、白石がレフト線にヒットを放って二死一二塁、川上が中前に快打を放って二走呉が生還、センター杉江文二が痛恨のエラー、一走白石も二塁、三塁を回ってホームに還り4-4の同点に追い付く。

　巨人は10回裏、先頭の楠安夫がストレートの四球で出塁、林の三前送りバントをサード鈴木秀雄が二塁に送球するがセーフ、犠打と野選が記録されて無死一二塁、坂本茂が投前に送りバントを決めて一死二三塁、ここで青田がセンターにサヨナラ打を放ち、巨人が大和を打っ棄る。

　10回表の1イニングを投げた広瀬習一が勝利投手となって21勝目。