2015年5月3日日曜日

17年 阪急vs朝日 9回戦


7月16日 (木) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0  0  1 阪急 26勝22敗2分 0.542 森弘太郎
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1X 2 朝日 23勝27敗2分 0.460 林安夫

勝利投手 林安夫     12勝13敗
敗戦投手 森弘太郎 12勝8敗

二塁打 (急)黒田

勝利打点 なし


五味芳夫、サヨナラ本盗

 朝日先発の林安夫は4回までパーフェクトピッチング。

 エースの好投に応えたい朝日は4回裏、一死後鬼頭政一がレフト線にヒット、伊勢川真澄の三塁内野安打で鬼頭が三塁に進み一死一三塁、早川平一の二ゴロの間に鬼頭が生還して1点を先制、続く広田修三の三ゴロをサード黒田健吾が一塁に高投、ファースト森田定雄の足が離れて一塁セーフ、黒田にエラーが記録される。これを見た三塁に進んだ二走伊勢川がホームをうかがうと森田はキャッチャー池田久之に送球、伊勢川が慌てて三塁ベースに戻ると池田が三塁に送球、これが悪送球となって三塁セーフ、打者走者の広田も二塁に進んで二死二三塁、しかし岩田次男は中飛に倒れて追加点はならず。

 阪急は5回、一死後森田がチーム初ヒットとなる内野安打で出塁、中島喬は中飛に倒れるが池田も中前打を放って二死一二塁、中村栄は二ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 阪急は6回、一死後フランク山田伝が中前打で出塁、山田の二盗はタイミングはアウトであったがキャッチャー伊勢川からの送球をショート五味芳夫が弾いてセーフ、上田藤夫は三邪飛に倒れて二死二塁、黒田がレフト線に同点二塁打を放って1-1と追い付く。

 阪急先発の森弘太郎は走者を出しながらも粘り強いピッチングで7回まで1失点。

 阪急は8回、二死後山田がピッチャー強襲ヒットで出塁、上田の三ゴロをサード岩田が一塁に悪送球して二死一二塁、しかし黒田は遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 朝日は8回裏、一死後坪内道則が四球から二盗に成功、五味芳夫は二飛に倒れるが鬼頭も四球を選んで二死一二塁、しかし伊勢川は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。

 朝日は9回裏、先頭の早川は三ゴロに倒れるが、広田の三ゴロをサード黒田がこの日2個目の悪送球、広田は二塁に進み代走に浅原直人を起用、岩田の遊ゴロをショート中村がエラーして一死一三塁とサヨナラのチャンス、阪急ベンチはここでキャッチャーを池田から日比野武に交代、林の遊ゴロで代走浅原がサヨナラのホームを狙うがショート中村からのバックホームにタッチアウト、室脇正信の打席でキャッチャー日比野が打撃妨害、室脇のバットがミットに触れたのでしょう。室脇にテイクワンベースが与えられて二死満塁、この場合室脇の打席は完了するが打数はカウントされない。しかしトップに返り坪内は右飛に倒れて延長戦に突入する。

 朝日は10回裏、先頭の五味がセンター右にヒットで出塁、鬼頭が送って一死二塁、伊勢川は三振に倒れて二死二塁、早川の二ゴロをセカンド上田がファンブル、三塁に進んだ二走五味はこれを見てホームに向かいかけるが白球を拾った上田がバックホーム、五味が三本間に挟まれ「4-2-5-1-4」と転送されるが最後に三塁ベースカバーに走ってきたセカンド上田が落球して三塁セーフ、打者走者の早川も二塁に進んで二死二三塁、打者斉藤忠二のカウントツーツーからの6球目、三走五味がスルスルとホームに走り、投球はボールとなって五味がホームに滑り込んでセーフ、劇的なサヨナラホームスチールで幕を閉じた。


 林安夫は10回を5安打無四球無三振で1失点、自責点ゼロの完投で12勝目をあげる。延長戦を完投勝ちして無四球無三振のケースが過去にあったかどうか、調べてみる価値はありますね。






 

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