2015年5月28日木曜日

17年 阪急vs巨人 7回戦


7月25日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 28勝26敗2分 0.519 笠松実 天保義夫
0 0 4 0 0 0 0 0 X 4 巨人 40勝17敗1分 0.702 広瀬習一

勝利投手 広瀬習一 17勝6敗
敗戦投手 笠松実      8勝10敗

二塁打 (巨)伊藤

勝利打点 なし


広瀬習一、7度の三者凡退で17勝目

 巨人は初回、先頭の白石敏男が右前打で出塁するが呉波の二ゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー。2回も二死後伊藤健太郎が左中間二塁打を放つが坂本茂はファーストライナーに倒れて無得点。

 巨人は3回、先頭の広瀬習一がピッチャー強襲ヒット、三好主の右前打で無死一二塁、トップに返り白石の遊ゴロをショート中村栄が失する間に二走広瀬が駿足を飛ばしてホームに還り1点を先制、呉も三前にバントヒットを決めて無死満塁、中島治康の三塁内野安打で2-0、川上哲治の左前タイムリーで3-0、楠安夫の右犠飛で4-0とする。

 巨人は4回以降も毎回のように走者を出しながら3つの併殺を喫して追加点はならず。

 阪急打線は広瀬の下手投げに抑え込まれた。1回は三者凡退。2回は一死後山下好一が右前打を放つが日比野武は投ゴロ、石井武夫は三ゴロに倒れる。4回から6回は三者凡退。

 阪急は7回、上田藤夫、黒田健吾は連続左飛に倒れるが、小田野柏が中前打、山下好一がライト線にヒットを放ち二死一三塁とこの試合唯一のチャンスを作り、日比野の当りは右前に抜けるがライト中島からファースト川上に送球されてライトゴロ。

 広瀬習一は8回、9回を三者凡退に抑え、3安打無四球2三振で今季8度目の完封、17勝目をあげる。昨日の野口二郎と同様、無四球で7度の三者凡退を記録した。


 巨人ベンチは下位チーム専門に起用してきた広瀬を上位チームにぶつけてきた。この時点で中尾輝三より上と判断した模様で、広瀬も期待に応えて無四球完封劇を演じて見せた。広瀬の完封勝利は、6月までは朝日から3回、黒鷲から2回であったが、7月に入るや大洋、南海、阪急から各1回と上位球団にも通用してきている。但し、7月に入って南海は2勝13敗と泥沼の状況で、阪急も6勝8敗と元気がない状況である。7月共に9勝5敗1分と好調の名古屋と阪神に通用するかどうかで広瀬の成長ぶりが判断できる。





*広瀬習一は3安打無四球の完封で17勝目をあげる。




 

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