2014年2月15日土曜日

16年 黒鷲vs阪神 6回戦


7月18日 (金) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
3 2 0 0 0 1 0 0 0  6 黒鷲 14勝28敗 0.333 中河美芳
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 阪神 21勝21敗 0.500 藤村隆男 三輪八郎 御園生崇男

勝利投手 中河美芳 3勝3敗
敗戦投手 藤村隆男 6勝6敗

二塁打 (黒)富松 2 (神)田中

勝利打点 富松信彦 1


中河美芳、2試合連続完封

 黒鷲は初回、先頭の寺内一隆が四球で出塁、山田潔は中飛に倒れるが玉腰忠義が中前打を放って一死一二塁、富松信彦が左中間を抜いて寺内が生還、山田もホームに走り、打者走者の富松も三塁に向かう。レフト松尾五郎からの三塁送球はタイミングはアウトであったがサード野口昇が後逸、玉腰もホームに還り2点を先制、記録は二塁打とエラーで玉腰のホームインはエラーによるものと判断されて富松には打点1が記録された。続く一死三塁から木下政文の右犠飛で3-0とする。

 黒鷲は2回、一死後宗宮房之助の三ゴロを又も野口がエラー、トップに返り寺内は四球、ここで阪神ベンチは先発の藤村隆男を下げて三輪八郎にスイッチ、山田も四球を選んで一死満塁、玉腰が右前にタイムリーを放って4-0、二走寺内も三塁ベースを蹴ってホームを狙うがライト松下繁二からのバックホームにタッチアウト、一走山田は三塁に走って二死一三塁、ここで鮮やかにダブルスチールを決めて5-0とする。

 黒鷲は6回、一死後清家忠太郎が中前打、宗宮が四球を選んで一死一二塁、トップに返り寺内の中前打で一死満塁、山田の右犠飛で6-0とする。

 中河美芳は5安打1四球5三振で2試合連続完封、3勝目をあげる。初回は先頭の森国五郎に左前打を許すが後続を抑え、2回は一死後松下に中前打を許すが野口を三ゴロ併殺に打ち取る。この間に5点のリードをもらい、こうなれば中河のペース。4回、カイザー田中義雄に左中間二塁打を許すがこれは二死からで続く松尾を左飛に打ち取る。7回、一死後田中に左前打、二死後松下にレフト線ヒットを許すがここも野口を三振に打ち取る。


 前節終了時点で朝日と同率最下位だった黒鷲は今節3勝1敗で巨人、阪急、大洋の三強と相星となった。勝ち試合は全て完封で畑福が1完封と中河が2完封を記録したものである。

 阪神はいいところがなかったが、戦場から帰還してきた御園生崇男が7回からマウンドに上がって3イニングを無失点に抑える好投を見せたのが唯一の収穫となった。御園生の登板は昭和14年8月1日以来のこととなる。





               *中河美芳は阪神打線を5安打に抑えて2試合連続完封。







     *好調黒鷲打線。中河美芳は打っても4打数2安打、四番に座る富松信彦が2本の二塁打を放った。








 

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