2014年2月2日日曜日

16年 阪神vs大洋 6回戦


7月13日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0   0   0   0   0   0   0   0   0   0 阪神 19勝20敗 0.487 若林忠志
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0   0   0   0   0   0   0   0  1X  1 大洋 25勝14敗 0.641 古谷倉之助 野口二郎

勝利投手 野口二郎 16勝5敗
敗戦投手 若林忠志   7勝7敗

二塁打 (大)石井
三塁打 (大)黒澤

勝利打点 中村信一 4

猛打賞 (神)若林忠志(4安打) 1 (大)中村信一 1、森田実(4安打) 2


延長20回の死闘

 延長20回の死闘は中村信一のサヨナラ打で決着がついた。

 大洋は20回裏、先頭の野口二郎が左前打で出塁、佐藤武夫の投前送りバントをピッチャー若林忠志は二塁に送球するが野口の足が一瞬早くセーフ、野選が記録されて無死一二塁、更に織辺由三の一塁線バントが内野安打となって無死満塁、中村が中前打を放って大洋がサヨナラ勝ちした。


 先発は若林忠志と古谷倉之助、翌日の読売新聞は「若林の老獪な球捌きと古谷の多彩な投法の冴え・・・」と伝えている。

 大洋は初回、先頭の中村が左前打から二盗に成功するが後続なく、2回も先頭の石井豊が右前打から二盗に成功するが後続なし。

 大洋は3回、一死後中村が四球で出塁、苅田の中前打で一死一二塁、中村が三盗を決めて一死一三塁、ここで苅田がディレードスチール、しかし三走中村が中途半端な走塁で「2-6-3-6」で刺されてこの回も無得点に終わる。

 阪神は4回、先頭の皆川定之が右前打で出塁、カイザー田中義雄が送って一死二塁、しかし土井垣武の右飛が「9-4-6B」と送球されてダブルプレー。

 阪神は9回、先頭の皆川が四球で出塁、大洋ベンチはここで先発の古谷から野口二郎にスイッチ、野口が後続を三人で片付ける。

 大洋は9回裏、先頭の黒澤俊夫が四球で出塁するが石井の二ゴロが「4-6-3」と渡ってゲッツー、森田実が中前打から二盗を試みるがキャッチャー土井垣武からの送球に刺されて延長戦に突入する。


 大洋は12回、一死後石井が右中間に二塁打、森田の三塁内野安打と二盗で一死二三塁、しかし野口二郎は浅い右邪飛、佐藤が三ゴロに倒れてこの回も無得点。

 阪神は13回、一死後松下繁二が四球、若林が左前打を放って一死一二塁、しかし野口昇は三振、森国五郎に代わる代打松木謙治郎は中飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 阪神は14回、一死後田中が左前打を放つが三振ゲッツーで無得点。

 大洋は14回裏、黒澤が右翼線に三塁打を放ってサヨナラのチャンスを迎えるが石井の三ゴロに黒澤が飛び出し「5-2-6」と渡ってチャンスを潰す。

 阪神は20回、先頭の松尾五郎が中前打で出塁、比留木虎雄が送って一死二塁、しかし松下の投ゴロで二走松尾が三塁に走り野口二郎から三塁に送球されてタッチアウト、若林が4本目のヒットをセンター右に放って二死一二塁、しかし野口昇に代わる代打御園生崇男が三振に倒れてこの回も無得点。


 最後に力尽きた若林忠志は19回3分の0を投げて15安打4四球5三振1失点であった。打っては8打数4安打と健闘した。

 古谷倉之助は8回3分の0を投げて5安打1四球3三振無失点、野口二郎は12回を投げて5安打1四球8三振無失点で16勝目をあげる。


 阪神は15人を使って奮闘したが及ばず。

 大洋は5盗塁を決めた。盗塁失敗も3個、記録に現れない重盗失敗もあったが常にプレッシャーをかけ続けたことが最後に花開いたものである。






                    *野口二郎は16勝目をあげる。













          *延長20回の死闘を伝えるスコアカード。










          *阪神打線。











          *大洋打線。













 

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