2011年10月10日月曜日

14年 金鯱vsジャイアンツ 4回戦


5月22日 (月) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 金鯱          7勝22敗 0.241 中山正嘉
0 1 0 1 0 0 0 0 X 2 ジャイアンツ 21勝9敗   0.700 スタルヒン


勝利投手 スタルヒン 15勝4敗
敗戦投手 中山正嘉    5勝8敗


三塁打 (金)佐々木 (ジ)川上

スタルヒン、1安打完投で15勝目


 ジャイアンツは2回、一死後川上哲治が四球で出塁、アチラノ・リベラ(アデラーノ・リベラ)の二ゴロの間に川上は二進、井上康弘が右前にタイムリーを放って1点を先制する。

 ジャイアンツは4回、川上がセンター右奥に三塁打、リベラの中犠飛で2-0とする。

 イーグルスは8回までスタルヒンの前に1安打。その1本も3回二死後の佐々木常助の右中間三塁打であったが、佐々木がランニングホームランを狙ってホームを突くがタッチアウトとなったものである。但しこの中継プレーは「8・9・6-2」と記録されていることから、右中間で何かトラブルがあり当然ホームを狙うべき状況であった可能性もある。翌日の読売新聞には「佐々木が右中間に三塁打しながら無謀にもそのまま本塁へ猪突して犬死した・・・」と書かれている。甲子園の試合の記事は大抵、三宅正夫記者が書いておりこの日も三宅記者の署名入り記事であるが、同記者の記事はスコアブックの記載との齟齬が多く慎重に取り扱う必要がある。

 金鯱は8回までスタルヒンに1安打無得点に抑えられていたが9回、二死後スタルヒンが突然乱れ、野村高義、古谷倉之助、中山正嘉のクリーンナップトリオに三連続四球、武笠茂男に代わる代打磯部健雄が押出し四球を選ん1-2、続く瀬井清もカウントツースリーまで行くが最後は三振に倒れてゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。


 スタルヒンは金鯱相手ということで手を抜いていたようである。翌日の読売新聞は「金鯱の攻撃はスタルヒンのスピードを落した軟投に閉塞されて・・・」と伝えている。金鯱相手であれば力を抜いても1安打ピッチングが出来ると見るか、力を抜いていたのでいいピッチングにつながったと見るか。但し最終回はギアチェンジできなかったようです。





     *スタルヒンは力を抜いた投球で金鯱を1安打に抑える。




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