2011年10月8日土曜日

14年 ジャイアンツvsタイガース 4回戦


5月20日 (土) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 2 0 0 2 0 0 6 ジャイアンツ 19勝9敗      0.679 スタルヒン
0 0 0 0 2 0 3 0 0 5 タイガース    18勝9敗1分 0.667 西村幸生 若林忠志


勝利投手 スタルヒン 14勝4敗
敗戦投手 西村幸生    4勝3敗


二塁打 (ジ)中島2 (タ)松木

ジャイアンツ、再び接戦を制す


 ジャイアンツはスタルヒン、タイガースは西村幸生と、調子を上げてきた両エースの対決。

 ジャイアンツは初回、先頭の白石敏男が中前打で出塁、水原茂は左飛に倒れるが千葉茂は四球を選んで一死一二塁、ようやく調子を上げてきた中島治康が左前にタイムリーを放って1点を先制、川上哲治の左前打で一死満塁、アチラノ・リベラ(アデラーノ・リベラ)の右犠飛で2-0とする。

 ジャイアンツは4回、先頭の井上康弘が四球で出塁、吉原正喜が送ってスタルヒンの遊ゴロの間に井上は三塁に進んで二死三塁、白石が中前にタイムリーを放って3-0として白石が二盗に成功、水原四球、千葉が右前にタイムリーを放って4-0とする。

 タイガースは5回、先頭の松広金一が一塁に内野安打、西村幸生の中前打で無死一二塁、皆川定之の二ゴロで西村が二封されて一死一三塁、トップに返り松木謙治郎が右翼線に二塁打を放って1-4としてなお一死二三塁、本堂保次の遊ゴロの間に皆川が還って2-4と追い上げる。

 ジャイアンツは7回、一死後千葉が中前打で出塁、中島が左翼線に二塁打を放って一死二三塁、タイガースベンチはここで西村を降板させて若林忠志をマウンドに送る。川上の投ゴロで千葉がホームを突くが「1-2」と渡ってタッチアウト、川上が盗塁を決めて二死二三塁、ここでリベラが三遊間を破り二者還って6-2と突き放す。

 タイガースは7回裏、先頭の松広が四球で出塁、若林の投ゴロの間に松広は二進、皆川の左前打で一死一三塁、ここでスタルヒンからの一塁牽制が大悪投となって松広が生還して3-6、皆川も一気に三塁に進む。松木が四球を選んで再度一死一三塁、ダブルスチールを決めて4-6、本堂は三振に倒れて二死二塁、ジミー堀尾文人の当りは真上に上るフライとなってキャッチャー吉原がフェアグラウンドで構えるがこれを落球する間に二走松木がホームに還って5-6と1点差に詰め寄る。

 若林が8回、9回を無失点に抑えればスタルヒンも8回、9回を三者凡退に退けジャイアンツが1点差で逃げ切る。スタルヒンは7安打2死球7三振の完投で14勝目、5失点ながら自責点は2であった。


 川上は鈍足と言われるが今季は8盗塁を記録することとなる。本日の盗塁はその内の一つである。アチラノ・リベラ(アデラーノ・リベラ)が4打数1安打ながら3打点の活躍を見せて来日初のお立ち台となった。不調が続いていた中島治康が5打数4安打1打点、二塁打2本の活躍で今季通算115打数32安打、打率を2割7分8厘に上げてようやく打撃ベストテンの七位に顔を出してきた。因みに川上は3割8分8厘で首位打者をキープしています。


 ジャイアンツは18日の阪急戦に続いて「6対5」のスコアで接戦を制す。結果的に見るとこの2試合で当面のライバルをたて続けに一点差で破ったことが今季の優勝につながることとなるのである。




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