2010年4月13日火曜日

12年春 タイガースvsジャイアンツ 2回戦

4月11日(日)甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9
2 0 0 0 0 0 0 4 1 7 タイガース  5勝2敗1分 0.714 御園生崇男-若林忠志
0 0 0 0 1 1 0 0 0 2 ジャイアンツ 5勝3敗   0.625 スタルヒン-澤村栄治-前川八郎

勝利投手 若林忠志 1勝0敗
敗戦投手 澤村栄治 4勝1敗

二塁打 (タ)広田、藤村 (ジ)伊藤

澤村栄治今季初黒星 
 タイガースvsジャイアンツ第2戦はタイガースが昨日の雪辱を果たし意地を見せた。タイガースは初回、松木謙治郎がスタルヒンの速球を逆らわずに三遊間に流して出塁、藤井勇の遊ゴロでランナーが入れ替わる。ここで負傷の門前真佐人に代わり三番に抜擢された広口修三が期待に応え右中間に二塁打を放ち一死二三塁、景浦将の左犠飛で先制、更に藤村富美男が一塁線を破り広口還って2点目。4回まで御園生に1安打に抑えられていたジャイアンツは5回、筒井修四球、伊藤健太郎遊ゴロでランナー入れ替わり伊藤が二盗、永澤富士雄右飛、内堀保四球の二死一二塁でスタルヒン中前タイムリーで1点を返す。更に6回、呉波左前安打で出塁、水原投前に送って呉は二塁へ、呉のオーバーランを見てファースト松木がセカンドに放るが悪送球となり呉は三塁へ、中島治康二ゴロの間に呉が還り同点に追い付く。セカンド藤村の失策で一塁に生きた中島はすかさず二盗、しかし筒井、伊藤が連続右飛に倒れ追加点ならず。ここで勢いに乗りきれなかったことが敗因となる。
 タイガースは7回、先頭の松木が二塁内野安打で出塁、藤井が送り一死二塁となったところでジャイアンツベンチはスタルヒンを諦め澤村栄治を投入、澤村は広口を捕邪飛に打ち取るが松木が隙を突いてタッチアップから三塁へ、景浦四球後二盗を決めて二死二三塁、しかし澤村は藤村を右飛に打ち取りピンチを防ぐ。しかし澤村は昨日の快投の疲れが残っているか今ひとつボールのキレを欠く。タイガースは8回、先頭の伊賀上良平が中前にクリーンヒット、山口政信の投ゴロを併殺を焦った澤村が二塁へ大暴投、バックアップのセンター呉も追い付けず伊賀上は長駆ホームベースを駆け抜け1点を勝ち越し山口も三塁へ。ここで初スタメンサードの比留木虎雄に代わる代打奈良友夫が一二塁間タイムリーで4-2、御園生送り松木の二ゴロをセカンド筒井がはじき松木盗塁藤井四球で一死満塁、広口三塁線を破り二者が還り6-2となり澤村をKO、代わった前川が後続を抑える。
 タイガースは8回から御園生をセンターに回し若林忠志を投入、山口がライトに回り、ライト景浦がサードに入り逃げ切りを諮る。9回にも山口遊失、若林右前打、御園生四球で一死満塁のチャンスを作り松木の右犠飛でダメ押しの7点目、ライト中島の返球はファースト永澤が中継してホームへ返球、一走御園生は中途半端なハーフウェイでキャッチャー内堀からの返球を受けた永澤にタッチされスリーアウト、しかし大勢には影響なく9回も若林が抑えタイガースが快勝。松木が3安打2盗塁と活躍、景浦も盗塁を決めるなど積極的な走塁が目に付く。澤村を打ち崩しての勝利だけに価値が高いが、今日の澤村は前日の疲れからか球の伸び、ドロップのブレーキとも今ひとつの出来、春季キャンプの秘密練習の効果が出たかどうかはまだ見極めるには早計。御園生は7回投球を完了しており現行ルールでは勝利投手となるが、公式記録では若林が勝利投手である。

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