2016年7月27日水曜日

18年 名古屋vs巨人 3回戦


5月22日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名軍 14勝8敗1分 0.636 西沢道夫
0 0 0 0 0 0 1 2 X 3 巨人 13勝9敗2分 0.591 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 6勝4敗
敗戦投手 西沢道夫 5勝4敗

二塁打 (巨)青田、呉

勝利打点 白石敏男 2


藤本英雄、無安打無得点で復活!

 巨人は5回まで2安打6四球で無失点、8残塁を記録している。

 6回は三者凡退に終わった巨人は7回、一死後呉昌征が中前打、坂本茂の三ゴロの間に呉は二進、白石敏男が中前に先制タイムリーを放って1-0とする。


 巨人は8回、先頭の青田昇が右前打、永沢富士雄が送りバントを決めて一死二塁、多田文久三の右翼線ヒットで一死一三塁、ここでダブルスチールを決めて2-0、更に多田が三盗、小池繁雄も四球から二盗を決めて一死二三塁、藤本英雄の二ゴロで三走多田がホームに偽走、これを見てセカンド石丸藤吉がホームに送球するが多田が三塁ベースに戻って一死満塁、このプレーで石丸藤吉に野選が記録された。トップに返り呉がストレートの押出し四球を選んで3-0とする。


 今季コントロールが定まらない藤本英雄が快投を見せた。


 1回、2回は三者凡退。3回、一死後金山次郎に四球を与えるが、西沢道夫、石丸藤吉を連続遊ゴロに打ち取る。


 4回、一死後古川清蔵に四球を与え、小鶴誠の遊ゴロをショート白石がファンブル、しかし古川が二塁をオーバーランして白石が二塁送球しタッチアウト、小鶴が二盗に失敗してスリーアウトチェンジ。5回から8回は三者凡退。


 9回、先頭の西沢に代わる代打桝嘉一を三振に打ち取り、トップに返り石丸藤吉には四球を与えるが、岩本章を左飛、古川を中飛に打ち取り無安打無得点を達成する。


 藤本英雄は無安打4四球4三振で6勝目をマークする。



 藤本と言えば戦後のプロ野球史上最初の完全試合が有名であるが、昭和18年5月22日にも無安打無得点をやっているのである。今季序盤戦からコントロールに苦しんできた藤本も、ようやく復活の兆しを見せてきた。




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