2014年4月1日火曜日

16年 黒鷲vs朝日 8回戦


8月17日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
4 0 0 0 1 2 0 0 0 7 黒鷲 16勝36敗 0.308 畑福俊英 金子裕 石原繁三
0 0 0 0 0 4 0 2 0 6 朝日 17勝37敗 0.315 山本秀雄 野村高義

勝利投手 畑福俊英 4勝8敗
敗戦投手 山本秀雄 5勝13敗
セーブ     石原繁三 2

二塁打 (黒)谷
三塁打 (黒)富松
本塁打 (朝)岩田 2号

勝利打点 なし

ファインプレー賞 (黒)山田潔 7


黒鷲、辛くも逃げ切る

 黒鷲は初回、先頭の山田潔がストレートの四球で出塁、宗宮房之助が左前打、玉腰忠義の二ゴロが「4-6-3」と渡ってゲッツー、二死三塁からキャッチャー伊勢川真澄の牽制悪送球で山田が還り1点を先制、中河美芳が四球で出塁、富松信彦の左中間三塁打で2-0、寺内一隆が左前タイムリーで続いて3-0、畑福俊英が三塁に内野安打、清家忠太郎が左前にタイムリーを放って4-0として試合の主導権を握る。

 黒鷲は5回、二死後玉腰が左前打で出塁、中河の右前打で玉腰は三塁に走り、ライト鬼頭政一からのバックサードが悪送球となる間に玉腰が還って5-0とする。

 黒鷲は6回、二死後清家が四球で出塁、谷義夫の左中間二塁打で清家が還り6-0、トップに返り山田が中前にタイムリーを放ち7-0として試合を決める、かに見えた。

 朝日は6回裏、戸川信夫が四球で出塁、灰山元章もストレートの四球を選んで無死一二塁、鬼頭は中飛、伊勢川は三振に倒れるが室脇正信が左前打を放って二死満塁、ここで岩田次男がレフトスタンドに満塁本塁打を叩き込み4-7として試合は風雲急を告げる。更に前田諭治、山本秀雄に代わる代打内藤幸三が連続ストレートの四球、黒鷲ベンチは先発の畑福俊英は限界と見て金子裕をリリーフに送り、坪内道則は中飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 黒鷲は先発の山本に代打を送った関係で7回から野村高義がマウンドに上がり、野村は7回、8回と無安打で無失点に抑える。

 朝日は8回裏、先頭の伊勢川のショートへの当りは山田のファインプレーに阻まれるが、室脇、岩田、前田と3連続四球、更に野村が押出し四球を選んで5-7、黒鷲は金子から三番手の石原繁三にスイッチ、坪内がレフト線にタイムリーを放って6-7と1点差に迫るが、戸川信夫に代わる代打広田修三が三振、灰山も三振に倒れてスリーアウトチェンジ。

 石原は9回も1三振を奪い無安打に抑えて当ブログルールによりセーブを記録する。


 朝日はよく追い上げたが序盤の2つの悪送球が響いた。黒鷲は冷や汗をかいたが8回冒頭の山田潔のファインプレーが見逃せない。抜けていれば同点となるところであった。


 満塁ホームランを放った岩田次男は昭和11年9月23日の金鯱戦で今はチームメイトとなった内藤幸三からプロ野球史上初の満塁ホームラン放っている。この時点で満塁ホームランを2本打っているのは他にジミー堀尾文人がいるが、兵役を挟んで2本打ったのは岩田が初めてである。


 朝日の追い上げを辛くも振り切った黒鷲は先発全員の11安打を記録した。






 

0 件のコメント:

コメントを投稿