2012年2月15日水曜日

14年 南海vsイーグルス 9回戦


9月9日 (土) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 1 0 2 0 0 0 0 0 4 南海           26勝37敗4分 0.413 天川清三郎 宮口美吉
0 0 0 0 4 1 0 0 X 5 イーグルス 21勝45敗1分 0.318 古川正男 亀田忠


勝利投手 亀田忠  11勝17敗
敗戦投手 宮口美吉 6勝11敗


二塁打 (南)小林 (イ)太田、亀田

ラッキーボーイ岩垣二郎


 南海は初回、先頭の平井猪三郎が四球を選んで出塁、小林悟楼が中前打で続いて無死一二塁、鶴岡一人の左飛でタッチアップから二者進塁して一死二三塁、国久松一の中犠飛で1点を先制する。二走小林もタッチアップから三塁に進み岡村俊昭が四球から二盗、中村金次四球で二死満塁とするが吉川義次は遊ゴロに倒れる。

 南海は2回、先頭の中田道信が左前打で出塁、イーグルスベンチはここで先発の古川正男をあきらめて亀田忠をリリーフに送る。天川清三郎の二ゴロの間に中田は二進、トップに返り平井の遊ゴロをショート筒井良武がエラーする間に二走中田が還って2-0とする。更に平井は二盗に成功、キャッチャー伏見五郎の送球が悪送球となって平井は三進、小林は二直に倒れるが鶴岡が四球を選び二死一三塁、ここでダブルスチールを敢行するも伏見からの送球を受けたセカンド高須清からのバックホームに平井はタッチアウト。

 南海は4回、先頭の吉川が四球、中田も四球、吉川の三盗を挟んで天川も四球を選んで無死満塁、平井の右犠飛で3-0、小林の右翼線タイムリー二塁打で4-0としてなお一死二三塁、イーグルスはここでレフトに岩垣二郎を入れてライトの太田を下げてレフトの杉田屋守をライトに回す。次のプレーはスコアブックの記載によると「鶴岡の遊ゴロによりショート筒井良武が無補殺併殺」を記録している。「二走小林が「×6」で二死目、三走天川が「×6」で三死目が記録されて筒井による無補殺併殺が記録されている。二走小林の「×6」だけなら鶴岡の打球が小林が当たり守備妨害でボールデッドとなるので併殺が記録されることは考えられない。恐らく鶴岡の遊ゴロに二走小林が飛び出してショート筒井がタッチ、三走天川の離塁も大きく筒井がそのまま走って天川がタッチアウトになったものではないかと考えられる。

 イーグルスは初回一死後太田健一が右中間に二塁打を放つが無得点。2回も一死後亀田が左中間に二塁打を放つが無得点。

 4点をリードされたイーグルスは5回、先頭の筒井が左前打で出塁、しかし杉田屋守の左邪飛に筒井が飛び出して「7-6-3」と渡ってダブルプレー。二死無走者となったが岩垣の遊ゴロをショート小林がエラー、寺内一隆が左前打を放って二死一二塁、高須の三塁内野安打で二死満塁、菅利雄が中前に2点タイムリーを放って2-4、木下政文が中前にタイムリーを放って3-4、南海ベンチはここで先発の天川に代えて宮口美吉をリリーフに送るが亀田が中前に同点タイムリーを放って4-4と追い付く。

 イーグルスは6回、二死後岩垣が四球を選んで出塁、寺内の遊ゴロをショート小林が二塁に送球するがセーフ、野選となって二死一二塁、高須が中前に決勝タイムリーを放って岩垣が生還、5-4と大逆転に成功する。

 亀田忠は5回以降を3安打2四球無失点に抑えて11勝目をあげる。

 イーグルス・キャッチャーの伏見五郎は3つの盗塁を許したが4つの盗塁を刺した。

 4回途中に岩垣二郎がレフトに入った途端、試合の流れはがらりと変わった。岩垣が入った直後にショート筒井良武による変則無補殺併殺が見られる。5回の攻撃では一走筒井が左邪飛で併殺を喰らう珍しいプレーが出たが直後に岩垣が遊失に生きると一気に4点を取り返して同点とする。6回も二死無走者で岩垣が四球を選んで出塁すると続く寺内一隆の遊ゴロが野選を誘い高須清のタイムリーで岩垣が決勝のホームを踏んだ。




           *岩垣二郎がレフトに入った途端、試合の流れは一変した。







*4回に記録された筒井良武による変則無補殺併殺。



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