2012年1月21日土曜日

14年 セネタースvsイーグルス 8回戦


8月22日 (火) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 セネタース  31勝26敗3分 0.544 金子裕
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 イーグルス 17勝42敗1分 0.288 中河美芳


勝利投手 金子裕    7勝10敗
敗戦投手 中河美芳 4勝6敗


二塁打 (セ)金子、柳

金子裕、有終の美を飾る完封劇


 セネタースは5回、二死後尾茂田叶が右前打で出塁、野口二郎の左前打をレフト岩垣二郎が後逸する間に尾茂田が一気にホームに還り1点を先制する。翌日の読売新聞によると「尾茂田が右翼安打に出ると続く野口がワンストライク後にヒット・エンド・ランを強行すると見事的中して左前安打となったが左翼手岩垣は三塁へ走る尾茂田を眺めながらこれをワン・バウンドに押えようとして後逸し尾茂田の生還となった。この時三塁に走者を刺す事は不可能であったのだから大事をとって後逸をさえ防げば一挙尾茂田の生還は許されなかった。イ軍にとって痛い失敗であった。」とのことである。

 中河美芳は9回を完投して4安打6四球2三振1失点、自責点ゼロの好投を見せたが味方が点を取ってくれないと勝てない。イーグルスは4試合連続完封負けで八連敗。この8試合で2点しか取っていない。本日は四番サードに亀田忠を起用したが、現状で打開策はこれしかないでしょう。


 金子裕は4安打4四球1死球3三振、今季4度目の完封で7勝目を飾ったが、これが今季最終登板となった。

 翌日の読売新聞は「セ軍 金子投手応召」の見出しで「職業野球セネタース軍の投手金子裕君はO日応召した。なおセネタース軍は今回の金子投手で14選手を軍陣に送りだしている。」と伝えている。

 鈴木惣太郎は読売新聞誌上に次のコメントを残している。「金子はイ軍が必死と迫る攻撃を僅か4安打に押えて遂にシャットアウトの名誉を録した。これはこの日彼が球場に於て接受した応召の名誉と並び称して洵に輝しく、試合後本塁上に直立した彼は満場の観衆と両チーム選手並びに聯盟関係者の万歳を浴びて勇しく軍務御奉公の首途に立った。彼の勇戦と武運長久とを衷心より祈ってやまぬ。」

 金子裕は5月30日に今季三度目の完封勝利を飾り5勝目をあげているようにシーズン序盤は好調であったがその後調子を落としていた。恐らく徴兵検査で甲種合格となったことが影響していたのではないか。応召が決まりふっきれたのであろう。





              *金子裕が今季四度目の完封で7勝目をあげる。




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