2020年5月23日土曜日

21年 中部日本vsパシフィック 6回戦


7月15日 (月) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 1 0 0 2 0 0 3 中部 15勝21敗2分 0.417 森井茂 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 パ軍 19勝24敗2分 0.442 湯浅芳彰 

勝利投手 森井茂     8勝6敗
敗戦投手 湯浅芳彰 2勝7敗 

二塁打 (パ)藤井、松井

勝利打点 (中)小鶴誠 3


森井劇場のフィナーレ

 後楽園の第1試合は森井茂と湯浅芳彰の先発で午後1時8分、島球審の右手が上がりプレイボール。関東の審判員はこのところ島か池田が球審で国友と桝が塁審というローテーションであったが、北陸出張中の国友が高岡で初の球審を務めたこの日は島、池田、桝の三氏審判。

 中部は初回、先頭の岩本章の当りは三ゴロ、これをサード松井信勝が一塁に悪送球、しかし鈴木秀雄の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー。


 中部は2回表、先頭の小鶴誠が四球で出塁、古川清蔵の三ゴロでランナーが入れ替わると、藤原鉄之助の打席で古川がディレードスチール、しかし湯浅は冷静にセカンド高須清に送球、少し手こずったが「1-4-3-6-1」と転送されてタッチアウト。


 中部は3回表、先頭の木下政文が三塁に内野安打、しかしここも森井の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。


 中部は4回表、先頭の岩本が四球を選んで4イニング連続無死一塁、鈴木の一塁線送りバントが内野安打となって無死一二塁と初めてスコアリングポジションに走者を進め、湯浅のワイルドピッチで無死二三塁、加藤正二は浅い左飛に倒れるが、小鶴の遊ゴロの間に三走岩本が還って1点を先制する。


 中部は7回表、一死後小鶴が四球を選んで出塁、古川の右前打で小鶴は三塁に進み、藤原が四球を選んで一死満塁、木下に代わる代打大沢清のニゴロで藤原が二封される間に三走小鶴が還って2-0、二死一三塁から森井の中前タイムリーで3-0とリードを広げる。


 パ軍は走者を出しながら森井の術中にはまって得点ができない。2回の高須清の右中間への当りはセンター古川がナイスキャッチ、4回は先頭の藤井勇がライト線に二塁打を放つが走者を進めることもできずに無得点、5回も一死後松井が右中間に二塁打を放つが無得点。6回も先頭の白石の遊ゴロをショート三村勲がエラーするが走者を進められずに無得点、7回は二死後松井が二遊間にヒット、湯浅が左前打を放って一二塁とするが、トップに返り木暮力三は一ゴロに倒れて無得点、8回は三者凡退。


 森井茂は最終回、先頭の藤村隆男に四球を与え、伊勢川真澄の三ゴロで藤村は二封、藤原のパスボールで一死二塁、高須に代わる代打喜瀬正顕はサードライナー、最後は松井を三振に打ち取り、6安打1四球3三振で今季2度目の完封、8勝目をマークする。


 森井は今季あと2勝してプロを離れ、昭和25年に広島でプロに復帰して2勝するがこの通算15回目のシャットアウト勝ちが最後の完封勝利である。「森井劇場」のフィナーレを飾る快投であった。



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