2017年7月22日土曜日

18年 大和vs名古屋 10回戦


9月26日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  0 大和 28勝32敗6分 0.467 片山栄次
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  0 名軍 35勝24敗7分 0.593 野口正明

二塁打 (和)木村2

勝利打点 なし


片山栄次、延長12回を2安打無失点

 片山栄次と野口正明の投げ合いは延々と続いた。

 大和は2回、先頭の小島利男が中前打で出塁するが、高橋吉雄の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。3回は先頭の小松原博喜が右前打で出塁、片山は三振に倒れるが、呉新亨が中前打を放って一死一二塁、しかしトップに返り木村孝平の投ゴロが「1-4-3」と渡って2イニング連続のダブルプレー。6回は二死後木村が左中間を抜く二塁打を放つが、岡田福吉は右飛に倒れて無得点。7回、先頭の金子裕がレフト線にヒット、しかし小島の三ゴロが「5-4-3」と渡ってこの試合3つ目のダブルプレー。続く高橋が中前打、鈴木秀雄も中前打を放って二死一二塁、小松原は三ゴロに倒れてこの回3安打を放ちながら無得点。

 大和は押し気味に試合を進めるがもう一本が出ない。

 名古屋は片山栄次に完璧に抑え込まれ、1回、2回は三者凡退。3回、一死後藤原鉄之助が三失に生きるが、野口正明は投ゴロ、トップに返り石丸藤吉は左直に倒れる。4回は三者凡退。5回、二死後芳賀直一が二失に生き、藤原が四球を選んで一二塁とするが、野口は三ゴロに倒れて無得点。6回、7回は三者凡退でここまで無安打無得点。

 名古屋は8回、一死後藤原が左前にチーム初ヒット、しかし野口は中飛、石丸藤吉は遊ゴロに倒れる。9回は三者凡退。

 大和は8回~10回まで三者凡退。

 名古屋は10回、一死後岩本章が左前にチーム2本目のヒット、しかし芳賀は三ゴロ、藤原は中飛に倒れて無得点。

 大和は11回、二死後木村がレフト線にこの日2本目となる二塁打、岡田の遊ゴロをファースト加藤正二が落球して二死一三塁、ここで三走木村がディレードスチールを試みるが、「2-1-5」と転送されてタッチアウト。木村には「盗塁死」が記録されている。
 12回は両軍無安打で、規定により延長12回引分け。


 野口正明は117球で12回を完投して8安打無四球3三振無失点。

 片山栄次は131球で12回を完投して2安打1四球1三振無失点、三者凡退を8回記録した。

 

3 件のコメント:

  1. 引き分けに終わりましたが、投球内容では片山栄次のベストゲームになるでしょうね。緩球をあやつる投手だったようで、この年限りで大和が解散しなければ、戦後も投げ続けていたかもしれません。
    昭和11年に1年間だけ大東京に内野手として在籍した後、6年のブランクがあるのは兵役と実業団野球でプレーしていたためです。若葉クラブという桜井七之助や斎藤末逸といった大東京の元同僚も在籍していたチームの投手で、幻に終わった昭和16年の都市対抗野球予選では西郷準(全古河)と投げ合っています。

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  2. 貴重な情報、ありがとうございます。
    2019年3月に定年退職したら出版社を立ち上げる予定です。ご協力お願いいたします。

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    1. あと2年半の話ということになりますね。出来る限りご尽力させていただきます。

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