2016年2月14日日曜日

17年 朝日vs大和 14回戦


11月10日 (火) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 朝日 47勝49敗6分 0.490 内藤幸三 林安夫
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大和 26勝65敗10分 0.286 石原繁三

勝利投手 林安夫     30勝22敗
敗戦投手 石原繁三 19勝25敗

勝利打点 なし


坪内道則が決勝本盗、林安夫は30勝目

 大和は初回、先頭の木村孝平が左前打で出塁、苅田久徳は遊飛に倒れるが、木下政文がファウル3つのツーナッシングから4球ボールを選んで四球で出塁、しかし二走木村が三盗に失敗、小松原博喜が四球を選んで二死一二塁とするが、松本操は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。結果的に木村の盗塁失敗が後々響くこととなる。

 朝日は2回、先頭の浅原直人の三ゴロをサード木下政文がエラー、内藤幸三は左飛に倒れるが、浅原が二盗に成功、早川平一が四球を選んで一死一二塁、中谷順次の二ゴロで一走早川が守備妨害、更にセカンド苅田から一塁に送球されて「×4-3」のダブルプレーが完成する。実際にどのようなプレーであったのかは読者の方々の想像にお任せいたします。

 大和は3回、先頭の渡辺絢吾が四球を選んで出塁、トップに返り木村の三ゴロで渡辺は二封、苅田が中前打、木下の遊ゴロで苅田は二封、木下が二盗を決め、小松原が四球を選んで二死満塁、しかし松本に代わる代打吉水幸夫は三振に倒れて無得点。

 大和は5回、先頭の渡辺が死球を受けて出塁、トップに返り木村が送りバントを決めて一死二塁、苅田が四球を選んで一死一二塁、しかし木下は中飛、小松原は遊飛に倒れてこの回も無得点。

 0対0のまま迎えた9回朝日の攻撃、先頭の坪内道則が四球を選んで出塁、酒沢政夫が送りバントを決めて一死二塁、岩田次男は中飛に倒れて二死二塁、坪内が三盗を決めて二死三塁、浅原は四球を選んで二死一三塁、浅原も二盗を決めて二死二三塁、ここでダブルスチールを決めて坪内が決勝の本盗を記録した。

 大和先発の石原繁三は8回を完投して3安打3四球無三振1失点ながら今季25敗目を喫した。


 朝日先発の内藤幸三は6イニングを投げて2安打5四球1死球5三振無失点、二番手の林安夫が3イニングを無安打1四球2三振無失点に抑えて今季30勝目をマークした。


 浅原直人は3盗塁、坪内道則も2盗塁を記録、この二人による9回二死二三塁からのダブルスチールが決勝点となった。「雑記」欄には「石原ボディスウィングした間重盗す。」と記されている。石原繁三はトルネード投法であったようだ。




*朝日のサヨナラ重盗は石原繁三がボディスウィングを行った隙を突いたものであった。













 

2 件のコメント:

  1. 「ボディスイング」というのは「ワインドアップ」とも考えられますね。
    たしか、明治38年の早大アメリカ遠征で河野安通志が日本人初の「ワインドアップ」を習得しましたが、当時は「ボディスイング」とも言われていたと思います。

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    1. 二死二三塁ですからワインドアップから投げたのかもしれませんね。

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