2016年2月28日日曜日

17年 名古屋vs南海 15回戦


11月16日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 2 0 0 3 5 名古屋 39勝60敗6分 0.394 石丸進一
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 南海     49勝55敗 0.471 清水秀雄

勝利投手 石丸進一 17勝19敗
敗戦投手 清水秀雄   4勝3敗

勝利打点 桝嘉一 4


石丸進一、2安打完投

 南海は初回、先頭の国久松一がストレートの四球で出塁、猪子利男も四球を選んで無死一二塁、岡村俊昭がセオリーどおり三前に送りバントを決めて一死二三塁、岩本義行は歩かされて一死満塁、名古屋先発の石丸進一は続く清水秀雄を一ゴロに打ち取るが、これをファースト本田親喜がエラーする間に三走国久が還って1点を先制、清水に打点は記録されていない。柳鶴震は三振に倒れて二死満塁、中野正雄が押出し四球を選んでこの回2点を先制する。

 石丸進一は初回2失点で自責点は1が記録されている。一死満塁で清水の一ゴロをファースト本田がエラー、清水に打点は記録されていないので、公式記録員は本田のエラーが無ければ三走国久は封殺されたと判断した。国久の得点は当然石丸進一の自責点ではない。二走猪子は本田のエラーが無くても三塁に進んでいるので、中野の押出し四球で猪子が得点した際は石丸進一の自責点となる。

 南海先発の清水秀雄に5回まで目安打に抑えられてきた名古屋は6回、先頭の桝嘉一の当りは遊ゴロ、これをショート長谷川善三がエラー、続く小鶴誠の遊ゴロも長谷川が連続エラーして無死一二塁、古川清蔵は捕飛に倒れるが、吉田猪佐喜が四球を選んで一死満塁、ここで石丸藤吉が左前に同点の2点タイムリーを放って2-2とする。

 名古屋は9回、一死後石丸進一がレフト線にヒット、芳賀直一も左前打を放ち、トップに返り本田親喜が四球を選んで一死満塁、桝嘉一が右前に決勝タイムリーを放って3-2、小鶴は三振に倒れて二死満塁、古川が左前にダメ押しの2点タイムリーを放ち5-2として試合を決める。


 石丸進一は2安打6四球1三振の完投で17勝目をあげる。初回は4四球と乱れたが、6回まで南海打線を無安打に抑える好投であった。石丸は前回11月12日の阪神戦でも1安打完封の好投を見せており、来季の飛躍を期待させる内容で昭和17年のシーズンを締めくくった。


 名古屋は39勝60敗6分の成績でシーズン終了、実力の割に成績は冴えなかったが、最終節は3勝1敗1分であった。




*石丸進一は今季最終戦を2安打完投で飾った。






*名古屋最終戦のオーダー。6回に石丸藤吉が同点打、9回に桝嘉一が決勝打と古川清蔵がダメ押し打を放った。





 

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