2015年4月9日木曜日

17年 大洋vs阪神 7回戦


7月5日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 大洋 25勝16敗3分 0.610 重松通雄 野口二郎
0 0 0 0 4 0 0 1 X 5 阪神 25勝21敗2分 0.543 若林忠志

勝利投手 若林忠志 11勝6敗
敗戦投手 野口二郎 16勝8敗

二塁打 (神)藤井、若林、松本

勝利打点 なし


若林忠志、投打に活躍

 大洋の先発は2年ぶりに復帰の重松通雄。阪急時代は下手からの速球派として鳴らした。
 
 大洋は初回、先頭の中村信一が四球を選んで出塁、濃人渉が送って一死二塁、浅岡三郎の遊撃内野安打で一死一三塁、野口明が四球を選んで一死満塁、村松長太郎が中前に先制の2点タイムリーを放って2-0とする。


 阪神は初回、立ち上がり固かった重松から先頭の御園生崇男がストレートの四球を選んで出塁、松尾五郎の遊ゴロでランナーが入れ替わり、カイザー田中義雄が右前打、一走松尾は二塁ベースを蹴って三塁に向かうがライト浅岡からのバックサードにタッチアウト、浅岡はピッチャーだけあって肩も強い。2回は先頭の藤井勇が左中間に二塁打を放つが後続なく無得点。3回、二死から田中が四球、土井垣武もレフト線にヒットを放って二死一二塁、大洋ベンチはここで重松から野口二郎にスイッチ、藤井は二飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 阪神は5回、先頭の御園生が中前打、松尾は三振に倒れ、田中の一ゴロでランナーが入れ替わって二死一塁、土井垣の遊ゴロをショート濃人がエラー、藤井が又も左前に流し打って二死満塁、ここで若林が左中間を破り二者生還して2-2の同点、センター織辺由三からの返球をカットしたピッチャー野口二郎が三塁に送球するとこれが悪送球となって三塁に達していた一走藤井が生還し3-2と逆転、この間に若林も三塁に進み、松本貞一の内野安打で若林が還って4-2とする。

 阪神は8回、先頭の松本が右中間に二塁打、三輪裕章が送りバントを決めて一死三塁、塚本博睦の左犠飛で1点を追加して5-2とする。


 若林忠志は6安打3四球3三振の完投で11勝目をマークする。打っては2点ビハインドで迎えた5回二死満塁の場面で左中間に二塁打を放ち3人の走者を迎え入れた。3点目は中継に入ったピッチャー野口二郎の悪送球によるもので勝利打点は記録されなかったが、「真の殊勲者」であった。




 

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