2015年4月26日日曜日

17年 朝日vs阪神 8回戦


7月13日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 1 0 2 4 朝日 22勝26敗2分 0.458 福士勇
0 0 0 0 1 0 1 0 1 3 阪神 26勝24敗2分 0.520 御園生崇男

勝利投手 福士勇        8勝4敗
敗戦投手 御園生崇男 5勝6敗

二塁打 (朝)室脇

勝利打点 なし


粘りの朝日

 朝日は初回、先頭の坪内道則が三塁に内野安打、五味芳夫は強硬策に出て二ゴロ、これをセカンド平林栄治がエラーして無死一二塁、ここで消極策に出て鬼頭政一は送りバント、これが投飛となって失敗、伊勢川真澄の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 阪神は1回裏、先頭の塚本博睦が四球で出塁、松尾五郎も強攻策に出るが遊ゴロ、「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 阪神は2回、先頭の土井垣武が四球で出塁、御園生崇男は一塁線にバント、これが内野安打となって無死一二塁、カイザー田中義雄も三塁線にバント、これをサード酒沢政夫が捕って直接サードベースを踏み二走土井垣は封殺、田中はセオリー通り三塁手に捕らせるバントを試みたが芯に当たって強過ぎたようだ。一死一二塁から玉置玉一の遊ゴロが「6-4-3」と渡って又もやダブルプレー。

 朝日は3回、一死後室脇正信がレフト線に二塁打、トップに返り坪内はストレートの四球、五味は右飛に倒れて二死一二塁、鬼頭の二ゴロをセカンド平林が又もエラー、この間に二走室脇が還って1点を先制する。

 阪神は4回の守備からセカンドを平林から三輪裕章に交代した。

 阪神は5回、二死後三輪裕章が四球を選んで出塁、トップに返り塚本の打席で三輪は二盗に成功、塚本の遊ゴロをショート五味がエラー、二死一三塁から塚本が二盗、キャッチャー伊勢川からの送球を二塁ベースカバーの五味が後逸する間に三走三輪が還って1-1の同点に追い付く。

 五味芳夫は3回にも遊ゴロを一塁に低投しておりこれで3エラーとなったが交代はなし、平林とは積み重ねてきた実績の差でしょう。

 朝日は7回、先頭の福士勇が左前打で出塁、酒沢に代わる代打浅原直人の二ゴロでランナーが入れ替わり、ワイルドピッチで浅原は二進、室脇が死球を受けて一死一二塁、トップに返り坪内の中飛で二走浅原はタッチアップから三塁に進み二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて2-1、ショート野口昇からの折り返しの送球が悪送球となったが浅原には本盗、室脇には二盗が記録されている。

 阪神は7回裏、先頭の田中が左前打、玉置が送って一死二塁、野口の中前打で田中は三塁ストップ、一死一三塁から一走野口が偽走を見せて一二塁間に挟まれる間に三走田中がホームインして2-2の同点、野口は「2-4-3-6-3」でタッチアウトとなったがトリックプレーが成功した。田中には本盗は記録されない。

 阪神は8回、先頭の塚本が右中間にヒット、二番松尾は初球、2球目とファウル、3球目を打って三ゴロ、「5-4-3」と渡ってダブルプレー。2つのファウルはバント失敗の可能性が高いと推測される。

 阪神は9回の守備からレフトを松尾五郎から金田正泰に交代する。守備を固めたはずであったが・・・。

 朝日は9回、先頭の福士がツーナッシングと追い込まれながら粘って四球で出塁、岩田次男は5球ファウルで粘った末に左前打、これを守備固めに入ったはずのレフト金田が後逸する間に一走福士がホームインして3-2と勝越し、打者走者の岩田も三塁に進み、室脇は四球で一死一三塁、トップに返り坪内の中犠飛で4-2とリードを広げる。

 阪神は9回裏、先頭の土井垣が左前打、福士からの牽制球をファースト広田修三が後逸して土井垣は二進、御園生の二ゴロで三進、田中の三塁内野安打で土井垣が還り3-4、玉置に代わる代打若林忠志監督の三ゴロの間に田中が二進して二死二塁、一打同点のチャンスを迎えたが野口は中飛に倒れてゲームセット。


 戦後守備の名手となる金田正泰としては痛恨の後逸となった。ルーキーシーズンの、このエラーをきっかけに守備の練習に励んだのかもしれない。


 福士勇は粘りのピッチングで6安打5四球1三振の完投、8勝目をあげる。


 朝日は竹内イズムが浸透して粘りのチームとなっている。9回の福士と岩田の打席はその典型でしょう。坪内道則の犠飛による追加点が効いた。坪内は今季4本目の犠飛を記録して現在「犠飛王」である。当時は軍部からの要請又は軍部の顔色をうかがって「犠飛」は「犠打」として記録されていませんが、当ブログで独自に集計しています。









 

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