2013年2月17日日曜日

15年 ジャイアンツvs南海 9回戦 満州リーグ


8月18日 (日) 新京 児玉公園球場

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 0 1 0 2 ジャイアンツ 49勝20敗 0.710 中尾輝三
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 南海            18勝46敗5分 0.281 政野岩夫

勝利投手 中尾輝三 17勝6敗
敗戦投手 政野岩夫   6勝14敗

二塁打 (ジ)水原、呉、中島、中尾
三塁打 (南)伊藤

勝利打点 千葉茂 10


千葉茂、決勝犠飛

 昨日の大連での名古屋戦から夜行列車で700キロ旅して今朝新京入りしたジャイアンツは新京に滞在している南海、セネタースとのダブルヘッダーとなる。この試合の開始時間も2時58分と通常より1時間繰り上がっている。明日は午後3時59分に戻ります。

 ジャイアンツは4回、先頭の水原茂が左中間に二塁打、川上哲治の二ゴロで二走水原は動けず、水原のボーンヘッドの可能性もあるが川上の打球が速すぎたからかもしれない。中島治康が一塁線に内野安打、白石敏男は二飛に倒れるが千葉茂が四球を選んで二死満塁、平山菊二の右翼線タイムリーで1点を先制する。

 南海は6回、先頭の伊藤経盛が中越えに三塁打、トップに返り岩本義行は一ゴロに倒れて一死三塁、藤戸逸郎の打席でスクイズを敢行するが失敗、三走伊藤が刺されてチャンスを潰す。

 南海は7回、岡村俊昭に代わる代打山尾年加寿が左翼線にヒット、しかし吉川義次の三ゴロは「5-4-3」と転送されてダブルプレー、ところが国久松一の三ゴロをサード水原が一塁に悪送球、ワイルドピッチで国久が二進して木村勉が四球を選んで二死一二塁、政野岩夫の遊ゴロをショート白石が失する間に二走国久が還って1-1の同点とする。

 ジャイアンツは8回、先頭の川上がセンター右にヒット、中島治康が右中間に二塁打を放って無死二三塁、白石は三ゴロに倒れて一死二三塁、千葉の右犠飛で2-1と勝ち越す。

 ジャイアンツは9回、先頭の中尾輝三が左中間に二塁打を放つが後続なく無得点。

 南海は9回裏、岩出清に代わる代打前田諭治の三ゴロを又も水原が一塁に悪送球、吉川が投前に送りバントを決めて一死二塁、国久が四球を選んで一死一二塁、しかし木村の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってゲッツー、満州の空にゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。

 中尾輝三は5安打2四球6三振の完投で17勝目をあげる。


 千葉茂は4試合欠場して13日のセネタースで復帰して3打数2安打2得点三塁打1本、17日の名古屋戦では4打数2安打1得点3打点1盗塁、この試合は2打数無安打ながら犠飛で今季10個目の勝利打点を記録した。当ブログは千葉と川上のデビュー以来の全プレー内容を把握していますが、千葉の方を高く評価しています。守備でも、打順でも、どのようなシチュエーションでも頼りになるのが千葉であり、打つだけの川上より評価を高くせざるを得ないと考えています。







                 *中尾輝三は5安打完投で17勝目をあげる。















     *千葉茂の決勝犠飛で辛くも逃げ切ったジャイアンツ打線。










 

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