2011年11月24日木曜日

セネタースvs金鯱 6回戦


6月20日 (火) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 1 0 0 0 0 0 0 2 セネタース 22勝16敗2分 0.579 浅岡三郎 野口二郎
0 0 2 0 0 1 0 0 X 3 金鯱      14勝27敗       0.341 中山正嘉


勝利投手 中山正嘉 10勝10敗
敗戦投手 浅岡三郎    3勝2敗


二塁打 (金)野村
三塁打 (金)五味

中山正嘉、4安打完投で10勝目


 セネタースは初回、先頭の苅田久徳の三ゴロをサード山本次郎がエラー、苅田が二盗を決めて横沢七郎は三振に倒れて一死二塁、尾茂田叶が中前にタイムリーを放って1点を先制する。

 セネタースは3回、又も先頭の苅田の二ゴロをファースト小林利蔵がエラー、横沢の左前打で苅田は一気に三進して無死一三塁、翌日の読売新聞によるとエンドランが掛かっていたとのこと。エンドランの場合、普通は打者は右方向に打つが、セカンドベースカバーにショートが入ったことが確認できた場合はガラ空きの三遊間を狙うこともある。左目の端でショートの動きを目視しながら投球を待つ訳で高等テクニックを要する。スコアブックの記録では左前にゴロで抜けるヒットとなっており、横沢がショートの逆を突くバッティングを見せたのかもしれない。ここで尾茂田が中犠飛を打ち上げて2-0とする。苅田は二打席連続エラーに生き、尾茂田は二打席連続苅田を還して打点をあげる。

 金鯱は3回裏、一死後山本が四球で出塁、トップに返り五味芳夫が右中間に三塁打を放って1-2、二死後野村高義の遊撃内野安打で五味が還って2-2の同点に追い付く。

 金鯱は6回、先頭の野村が左中間に二塁打、セネタースはここで先発の浅岡三郎をファーストに回してファーストの野口二郎がマウンドに上がる。小林茂太は中飛に倒れるが小林利蔵が三遊間を破り、レフト織辺由三がこれを後逸する間に野村が還って3-2とする。小林利蔵の一打はワンヒットワンエラーで打点は記録されていない。

 金鯱先発の中山正嘉は4回までセネタース打線に3安打を許してリードを奪われたが味方が同点に追い付き逆転すると尻上がりに調子を上げて5回以降は1安打無失点に抑える。


 金鯱では五味芳夫と野村高義が2安打ずつを記録する。五味は三塁打、野村は二塁打と共に長打を放ちいずれも得点に直結した。中山正嘉は4安打3四球7安打の完投で10勝目、失点は2であったが自責点はゼロであった。




          *中山正嘉は4安打完投で10勝目をあげる。








          *五味芳夫と野村高義の長打が得点に直結した場面。








*苅田久徳が二打席連続敵失に生きて、尾茂田叶が二打席連続その苅田を還して2打点をあげる。


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