2011年11月2日水曜日

14年 ジャイアンツvs金鯱 5回戦


6月8日 (木) 後楽園



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 0 0 0 1  2  3 ジャイアンツ 24勝10敗 0.706 中尾輝三
0 0 0 0 0 0 0 1 0  0  1 金鯱              8勝26敗 0.235 中山正嘉


勝利投手 中尾輝三 4勝2敗
敗戦投手 中山正嘉 6勝10敗


二塁打 (金)佐々木
三塁打 (ジ)白石


金鯱惜敗 


  ジャイアンツは中尾輝三が先発。ファーストには永澤富士雄が入って七番。3割7分7厘で首位打者の川上哲治は中尾が先発の時はリリーフの用意に回らなければならないのでベンチスタート、と言うよりブルペンスタートとなる。中尾は投げてみないとストライクが入るかどうか分からず、一旦乱れると際限なくボールを投げ続けるという困った癖がある。ジャイアンツとしてはスタルヒン一人ではとても長いシーズンは持たないので中尾の一本立ちに期待しているところではあるが。それだけストレートの力に魅力があるということでしょう。


 その中尾は7回まで3安打無失点。心配された四球癖は3回二死から五味芳夫、野村高義に連続四球があったが小林茂太を遊ゴロに仕留める。6回まで2回を除いて毎回四球ではあるが得点は与えず、7回は一死後再び五味、野村に連続四球を与えるが古谷倉之助を二ゴロ併殺に打ち取りここまで8四球を与えているが無失点で切り抜ける。


 金鯱先発の中山正嘉も五分刈り効果から8回まで好調ジャイアンツ打線を2安打無失点に抑える好投を見せる。初回先頭の白石敏男に中越え三塁打を許すが水原茂は浅い右飛、千葉茂に四球を与えるが中島治康の遊直が「6-3」と渡ってダブルプレー。中尾と違ってここまで3四球とコントロールも安定している。


金鯱は8回、武笠茂男、中山正嘉が連続三振、しかし瀬井清が四球で出塁、長島進の左前打で二死一二塁、山本次郎の遊ゴロをショート白石がエラーする間に二塁から瀬井が生還して遂に均衡が破れる。


 ジャイアンツは9回、先頭の白石が汚名返上の中前打で出塁、水原の左前打で無死一二塁、千葉の投前送りバントが野選を誘い無死満塁、中島の三ゴロをサード山本次郎はバックホームせずに三塁ベースを踏んで二走水原を封殺しただけで三走白石が生還して1-1の同点とする。翌日の読売新聞は「頭脳的重大失策」と伝えている。9回裏の金鯱の攻撃は無得点に終わり延長戦に突入。


 ジャイアンツは10回、一死後中尾が中前打で出塁、トップに返り白石四球で一二塁、水原が左前にタイムリーを放って2-1と勝ち越し、千葉も中前タイムリーで続いて3-1とする。


 金鯱は最終回を三者凡退に終わりジャイアンツが延長戦を制す。


 中尾輝三は10回を完投して4安打10四球6三振1失点、自責点はゼロであった。中山正嘉も10回を完投して8安打5四球7三振の熱投であった。


 丸刈り軍団・金鯱の戦いぶりが変わってきた。中山正嘉をローテーションの中心としていくようで、波乱の主役となれるかどうか。









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