2019年12月22日日曜日

21年 セネタースvsタイガース 4回戦


6月3日 (月) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 0 0 2 4 0 0 6 セ軍 8勝13敗 0.381 黒尾重明 
0 2 1 0 0 2 0 0 0 5 タ軍 11勝10敗 0.524 野崎泰一 渡辺誠太郎 藤村冨美男 

勝利投手 黒尾重明     2勝3敗
敗戦投手 渡辺誠太郎 1勝6敗 

二塁打 (セ)大下、横沢 (タ)土井垣、御園生、金田、呉、本堂、長谷川
三塁打 (セ)黒尾 (タ)藤村

勝利打点 (セ)黒尾重明 2


黒尾重明、自らの逆転打を守り切る

 本日は後楽園で2試合と西宮で1試合。西宮の試合は雨の中で行われたので、第2試合は中止になった可能性が高い。西宮の第1試合は午前10時35分、金政主審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は2回裏、先頭の本堂が二遊間にヒット、土井垣のライトへの二塁打で無死二三塁、御園生が右越えに先制の二塁打を放ち2-0とリードする。


 タ軍は3回裏、先頭の金田が左中間に二塁打、呉は中飛に倒れるが、藤村が中越えに三塁打を放ち3-0とリードを広げる。


 タ軍先発の野崎泰一は5回まで1安打無失点、しかし6回に捕まった。


 セ軍は6回表、先頭の一言多十が中前打で出塁、一死後飯島が四球を選んで一二塁、大下が中越えに二塁打を放ち1-3、黒尾は四球を選んで一死満塁、タ軍ベンチはここで野崎から渡辺誠太郎にスイッチ、長持の一ゴロをファースト御園生が本塁に悪送球して2-3、続く熊耳の当りは痛烈なサードライナー、第2リードを取った三走大下が戻れずサード藤村がベースに入ってダブルプレー。


 タ軍は6回裏、先頭の本堂がレフト線に二塁打、土井垣の遊ゴロの間に本堂は三進、御園生の三ゴロをサード横沢がエラーする間に三走本堂が還って4-2、御園生が二盗を決め、富樫に代わる代打小俣のニゴロが進塁打となって二死三塁、4割バッター渡辺が右前にタイムリーを放ち5-2とリードを広げる。更に長谷川善三がライトに二塁打を放ち二死二三塁、しかしトップに返り金田はニゴロに倒れて追加点はならず。


 試合展開からこのままタ軍が逃げ切るかと思われたが勝負は下駄を履くまで分からない。


 セ軍は7回表、先頭の石原光男が四球を選んで出塁、横沢の右越え二塁打で一走石原が還って3-5、中継の間に横沢は三塁に進み、トップに返り一言は三振、鈴木清一は一ゴロに倒れて二死三塁、飯島がライト線にタイムリーを放ち4-5、大下のニゴロをセカンド本堂がエラーして二死一二塁、ここで五番ピッチャー黒尾が右越えに逆転の三塁打を放ち6-5と試合をひっくり返す。


 セ軍先発の黒尾重明は7回裏を三者凡退に抑え、8回は先頭の土井垣に右前打を許すが、一死後小俣を二ゴロ併殺に仕留めて無失点。


 黒尾は最終回、最後の力を振り絞って乾国雄を三振、長谷川を三飛、金田を三振に打ち取り、自ら放った逆転打のリードを守り切る。


 タ軍ダイナマイト打線は6本の二塁打と1本の三塁打で得点を積み重ねたが、これだけ長打が出た割には5点しか取れなかったことが敗因、どこかでもう1本が出ていたら結果は違っていた。「日本野球年鑑」には7回タ軍の攻撃で「渡辺がベースを踏み忘れる失態」と書かれており、長谷川の二塁打でホームに還れたところを三塁止まりになってしまったようだ。


 黒尾重明は10安打無四球6三振の完投で2勝目をあげる。7本の長打を浴びたが、四球を出さなかったことが勝因である。



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