2018年7月7日土曜日

19年 南海vs阪神 3回戦


5月22日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 1 0 2 0  0  3 南海 3勝12敗 0.200 中本政夫
1 0 1 0 0 0 1 0 0 1X 4 阪神 11勝3敗1分 0.786 若林忠志

勝利投手 若林忠志 9勝2敗
敗戦投手 中本政夫 2勝6敗

二塁打 (神)御園生
三塁打 (神)藤村

勝利打点 辻源兵衛 1

猛打賞 (南)岡村俊昭 3、加藤喜作 1 (神)御園生崇男 1


辻源兵衛、優勝決定サヨナラ犠飛

 阪神は初回、二死後御園生崇男が左前打で出塁、藤村冨美男が右中間に三塁打を放って1点を先制する。

 阪神は3回、先頭の塚本博睦が右前打で出塁、金田正泰の投前送りバントをピッチャー中本政夫が二塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死一二塁、御園生のバントは小飛球となって中本がキャッチ、一塁に送球して一走金田が返れずダブルプレー、二死二塁から藤村が右前にタイムリーを放ち2-0とする。

 5回まで5安打無得点の南海は6回、先頭の堀井数男が四球を選んで出塁、岡村俊昭の右前打で無死一二塁、清水秀雄は捕邪飛に倒れて一死一二塁、吉川義次の三ゴロで岡村が二封されて二死一三塁、加藤喜作が中前にタイムリーを放って1-2とする。

 阪神は7回、先頭の武智修が中前打で出塁、トップに返り塚本が送りバントを決めて一死二塁、金田は二飛に倒れて二死二塁、御園生がライト線にタイムリーを放って3-1と突き放す。

 南海は8回、先頭の堀井がストレートの四球を選んで出塁、岡村の中前打で無死一二塁、清水の右飛で二走堀井と一走岡村がタッチアップから進塁して一死二三塁、吉川の遊ゴロの間に三走堀井が還って2-3、二死三塁から加藤がレフト線に同点タイムリーを放って3-3と追い付く。

 阪神は10回裏、先頭の御園生が右中間に二塁打、藤村は四球を選んで無死一二塁、門前真佐人が左前打を放って無死満塁、若林忠志は投飛に倒れて一死満塁、辻源兵衛がライトに飛球を打ち上げ三走御園生がタッチアップから生還、辻のサヨナラ犠飛で阪神が春季リーグ戦の優勝を決める。2試合を残す巨人が連勝すれば同率首位となる。

 殊勲の優勝決定サヨナラ犠飛を放った辻源兵衛は海草中学では昭和17年の「幻の甲子園」に出場、プロにはこの年1年の在籍で、昭和20年の正月大会に出場した後、戦死することとなる。


 

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