2018年7月14日土曜日

19年 産業vs巨人 4回戦


7月1日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 産業 6勝9敗1分 0.400 森井茂
2 0 0 0 0 1 0 2 X 5 巨人 12勝3敗1分 0.800 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 6勝2敗
敗戦投手 森井茂    4勝8敗

二塁打 (名)加藤 (巨)近藤、川畑
本塁打 (名)藤野 1号 (巨)近藤 1号

勝利打点 近藤貞雄 1

猛打賞 (巨)近藤貞雄(4安打) 1


近藤貞雄、4安打4打点

 いよいよ戦前最後のシーズンとなる昭和19年夏季リーグ戦が開幕。

 産業は一番にキャッチャー藤野美登を起用、その藤野が巨人先発藤本英雄の初球をレフトスタンドに叩き込む先頭打者ホームランを放って1点を先制する。

 巨人は1回裏、一死後呉新亨がレフト線にヒット、藤野のパスボールで呉は二進、更に藤野からの二塁送球が悪送球となって呉は三進、藤本が四球から二盗を決めて一死二三塁、中村政美は三振に倒れて二死二三塁、ここで近藤貞雄がレフト線に二塁打を放ち2-1と逆転する。

 産業は6回、小坂三郎が三遊間にヒット、加藤正二も左前打、鈴木秀雄も左前打で続いて一死満塁、しかし野口正明は捕邪飛、松尾幸造は二飛に倒れて藤本を崩すことはできなかった。

 巨人は6回裏、一死後近藤がレフトスタンドにホームランを叩き込んで3-1と突き放す。

 巨人は8回、先頭の中村が中前打を放つと二盗に成功、近藤が4打点目となるタイムリーを左前に放って4-1、川畑博の右中間二塁打で無死二三塁、杉江繁雄は三振に倒れるが、田村幹雄がストレートの四球を選んで一死満塁、渡部弘の左犠飛で5-1とダメ押す。

 藤本英雄は6安打1四球9三振1失点の力投で6勝目をマークする。

 近藤貞雄が4打数4安打4打点1本塁打を記録した。近藤は戦後、投手として三本指を駆使したパームボールで23勝をあげ、指揮官に転じてからは一時代を築く活躍を見せるが、打撃に関しては当ブログを見ないと実像は浮かんでこない。本日の本塁打は生涯唯一の本塁打となる。近藤は、投手として活躍していたラビットボール時代、昭和24年には80打席、昭和25年には62打席を記録しているが本塁打は打っていないので、貴重な1本となった。

 

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