2016年5月6日金曜日

18年 巨人vs朝日 2回戦


4月24日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 4 1 0 0 0 0 0 0 5 巨人 4勝5敗1分 0.444 須田博
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 朝日 4勝6敗 0.400 内藤幸三 真田重蔵

勝利投手 須田博     2勝2敗
敗戦投手 内藤幸三 1勝1敗

二塁打 (巨)多田、中島 (朝)大友

勝利打点 須田博 1


不振の巨人、打順変更が奏功

 開幕から3勝5敗1分と調子が上がらない巨人は、ここまで33打数13安打と打撃好調の呉昌征を三番に上げて白石敏男をトップに配す。一方、真田重蔵の加入で期待が高いながら開幕から4勝5敗の朝日は‟初代巨人キラー”内藤幸三で応戦する。

 巨人は初回、新一番白石がライト線にヒット、青田昇は左飛に倒れるが、新三番呉が四球を選んで一死一二塁、しかし中島治康は遊飛、伊藤健太郎は三振に倒れて無得点。

 朝日は1回裏、一死後酒沢政夫が四球を選んで出塁、早川平一が左前打を放ってこちらも一死一二塁、しかし浅原直人は右飛、内藤は二ゴロに倒れて無得点。

 両軍、初回のチャンスを生かせなかった。

 巨人は2回、先頭の坂本茂が四球を選んで出塁、多田文久三のレフト線二塁打で無死二三塁、小池繁雄は死球を受けて無死満塁、須田博が左前に2点タイムリーを放って2-0、トップに返り白石が一前に送りバントを決めて一死二三塁、青田は三ゴロに倒れて二死二三塁、呉が中前にタイムリーを放って3-0、更に中島がライト線に二塁打を放ってこの回一気に4点を先制する。打順の入替えが効を奏した。

 巨人は3回、先頭の坂本が三前にセーフティバントを決めて出塁、多田がライト前にヒット、小池が四球を選んで無死満塁、須田は浅い中飛に倒れるが、トップに返り白石が押出し四球を選んで5-0とする。

 朝日は7回、先頭の坪内道則がストレートの四球で出塁、酒沢の投ゴロの間に坪内は二進、早川の遊ゴロで坪内は三進、浅原直人が四球を選んで二死一三塁、ここで浅原が二盗、キャッチャー多田は三走坪内を牽制するため三塁に送球するが悪送球、坪内が還って1-5とするが焼け石に水。


 須田博は6安打6四球3三振1失点、自責点ゼロの完投で2勝目をあげる。9回以外は毎回走者を出す苦しいピッチングであったが粘りを見せた。打っては決勝打を放ち勝利打点を記録する。


 2回の中島のライト線二塁打は、スコアカードの記載では「二本戦」となっており記録は内野安打であった。当時は外野に抜けても「内野安打」として記録されるケースが散見される(読売新聞の記述では外野に抜けたように見えるが公式記録では内野安打として記録されているケースがある)が、「内野安打二塁打」は珍しい。






*2回の中島治康のライト線二塁打は「二本戦」となっており、「内野安打」であった。





 

0 件のコメント:

コメントを投稿