2011年5月10日火曜日

13年秋 金鯱vs南海 4回戦

10月23日 (日) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 1 0 0 0 2 金鯱 6勝22敗    0.214 中山正嘉
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 南海 7勝19敗2分 0.269 宮口美吉


勝利投手 中山正嘉 2勝10敗
敗戦投手 宮口美吉 4勝8敗


二塁打 (金)小林茂


小林茂太、気魄の走塁


 金鯱は初回、先頭の佐々木常助が四球で出塁すると二盗に成功、岡野八郎の遊ゴロをショート小林悟楼が弾いて無死一三塁、岡野も二盗を決めて無死二三塁、瀬井清は浅い右飛に倒れるが小林茂太の遊ゴロを又もショートの小林悟楼がエラーする間に佐々木が還って1点を先制。岡野も三塁ベースを蹴ってホームに向かうがこれはショート小林からの送球にタッチアウトとなって二死一塁。一走小林茂太はボークで二進すると捻挫明けで痛む脚を引き摺りながら三盗に成功、中山正嘉が四球を選んで二死一三塁、更にここでダブルスチールを敢行、2-6-2と転送されて小林茂太はタッチアウト。金鯱の気迫溢れる走塁に南海守備陣もたじたじ。今日も岡田源三郎監督から「全員盗塁」の指令が出たのか。

 南海は3回、この回先頭の山尾年加寿が右前打で出塁、中田道信が送って宮口美吉の三塁内野安打で一死一三塁、トップに返り小林悟楼が初回の2失策の汚名を挽回すべく左前にタイムリーを放って1-1の同点に追い付く。

 金鯱は6回、二死から瀬井が中前にヒットを放ち一塁を大きくオーバーラン、センター中野正雄が一塁に送球するがこれが高く逸れる間に瀬井は二塁に進み二死二塁、小林茂太が中前にタイムリーを放ちこれが決勝点となって最下位金鯱がブービー南海を降して2ゲーム差に迫る。

 金鯱は8回にも瀬井清が四球、小林茂太が左中間に二塁打を放ち一死二三塁、中山正嘉の投ゴロで三走瀬井が本塁タッチアウトとなって二死一三塁、ここで又もダブルスチールを敢行するが2-6-2と渡って三走小林茂太はタッチアウト。これだけ走られると守っている方もおちおちとはできない。

 本日何度も名前が登場した小林茂太は4打数2安打1打点1盗塁、2盗塁死。10月8日の阪急2回戦試合途中に挫いた足首がどの程度尾を引いているかは定かではないがまだ全快では無いであろう。尤も本人は「何のこれしき」と言ったところでしょうが。

 小林茂太を始めとする野手陣の気魄の走塁に応えて中山正嘉は5安打4四球5三振の完投で今季2勝目をあげる。

 *岡田源三郎監督から「全員盗塁」の指令が出たか、金鯱は初回に3盗塁を決める。盗塁の記号は「O」で表します。「’」や「”」はどの打者の時に走ったかを表します。岡野の打席のカウント欄に「’」があるので佐々木常助の二盗「O’」は岡野の打席で走ったことを表します。同様に岡野の二盗「O”」は瀬井清の打席、小林茂太の三盗「O”」は中山正嘉の打席で走ったものです。








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