2011年5月14日土曜日

13年秋 名古屋vsジャイアンツ 4回戦

10月25日 (火) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 0 1 1 0 0 5 名古屋    13勝9敗3分 0.591 松尾幸造
0 0 0 0 0 0 0 4 0 4 ジャイアンツ 20勝5敗1分 0.800 水原茂 前川八郎


勝利投手 松尾幸造 7勝4敗
敗戦投手 水原茂   6勝2敗


二塁打 (ジ)中島、吉原
本塁打 (名)倉本2号、白木 1号


松尾幸造、ジャイアンツを降す


 ジャイアンツは3回、この回先頭の吉原正喜がストレートの四球で出塁、しかしキャッチャー三浦敏一からの牽制球にタッチアウト、ここは三浦お得意のノールックスローが出たか。続く三原脩もストレートの四球で出塁して二盗を敢行、ここも三浦からの送球に刺されて二死無走者、白石敏男はツースリーから見逃し三振に倒れる。名古屋先発の松尾幸造はここまで3三振3四球、崩れかかったところを三浦の肩で救われた。

 名古屋は4回、この回先頭の大沢清が四球で出塁、倉本信護のバントは一塁正面、しかしこれをファースト川上哲治が二塁に悪送球して無死一二塁、村瀬一三がツースリーから四球を選んで無死満塁、三浦がストレートの押出し四球を選んで1点を先制、松尾の一ゴロの間に倉本が還って2-0、トップに返り戒能朶一の遊ゴロの間に村瀬が還って3-0、名古屋はこの回ノーヒットで3点をあげる。

 名古屋は6回、この回先頭の倉本信護がレフトスタンドにホームランを放って4-0、ジャイアンツは水原をサードに回しサード千葉茂がセンターに入りセンター平山菊二に代わって二番手として前川八郎がマウンドに上がり後続を抑える。名古屋は5回、二死から白木一二がライトスタンドにホームランを放って5-0と突き放す。

 ジャイアンツは8回、この回先頭の千葉が四球で出塁、中島治康が左中間深く二塁打を放って千葉が還って1-5、伊藤次郎の左前打で無死一三塁、この日二打席連続三振の川上に代わってファーストに入っている内海五十雄の二ゴロで伊藤は二封、中島は動かず一死一三塁、水原が左翼線にタイムリーを放って2-5、前川は浅い右飛に倒れて二死一三塁、ここで吉原が左中間に二塁打を放って二者還り4-5、トップに返り三原は三ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 ジャイアンツは9回二死から中島がこの日4安打目となる右前打を放つが伊藤が二飛に倒れてゲームセット。

 松尾幸造は11安打を許すが4四球12三振の完投で今季7勝目をあげて金子裕と並んでハーラーダービー第二位となる。12三振は7回までにあげたものであり、148球の熱投であった。
 翌日の読売新聞・市岡忠男の論評は「7回までの巨人軍が三振12を取られているに見てもその投球が如何に快刀乱麻ぶりを発揮したか察せられよう。・・・松尾懸命の投球といい最後まで松尾を見限らなかったベンチの策といい難局を切り抜け得る自身と決意の程が窺われた。」と伝えている。

 この日第二の殊勲は3回、牽制と盗塁で2補殺を記録した三浦敏一のスローイングであった。この回2四球の松尾はこれがなかったらここで崩れていたであろう。

 中島治康は一昨日に続いて5打数4安打を記録、これで6試合連続マルチヒットとなりこの間28打数20安打で打率7割1分4厘。今季通算112打数44安打、打率は3割9分3厘となって4割が視野に入ってきた。





*ジャイアンツ3回の攻撃、吉原正喜が四球で出塁するが三浦敏一の牽制にタッチアウト。







*続く三原脩も四球で出塁して二盗を試みるも三浦に刺されてタッチアウト。





     *松尾幸造の148球の熱投を伝えるスコアブック


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