2020年10月14日水曜日

21年 中部日本vs阪急 10回戦

8月5日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 中部 22勝29敗2分 0.431 西沢道夫 松尾幸造 
2 1 0 0 0 0 0 0 X 3 阪急 34勝28敗 0.548 溝部武夫

勝利投手 溝部武夫 2勝0敗
敗戦投手 西沢道夫 5勝7敗

二塁打 (中)小鶴 (急)上田、坂田、坂井

勝利打点 (急)野口明 2

猛打賞 (急)野口二郎 1


溝部武夫、4安打1失点完投勝利

 西宮の第2試合は西沢道夫と溝部武夫の先発で午後3時10分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 中部は初回、先頭の古川清蔵が左前打で出塁すると二盗に成功、杉浦清監督の三塁内野安打でで無死一三塁、小鶴誠の三ゴロをサード坂井豊司がエラーして1点を先制、小鶴には打点が記録された。古川は8月1日のグ軍戦では2個の手痛い盗塁失敗があったが、この日は下手投げの溝部ということで初回から積極的な走塁を見せた。

 阪急は1回裏、先頭の上田藤夫が左中間に二塁打、山田伝は三ゴロ、青田昇の遊ゴロの間に上田は三進、野口二郎が右前に同点タイムリーを放ち1-1、ライト加藤正二からの返球をショート杉浦が逸らす間に野口二郎は二塁に進み、野口明が左前にタイムリーを放ち2-1と逆転に成功する。ここは杉浦の小さなミスが痛かった。

 阪急は2回裏、一死後荒木茂がストレートの四球で出塁、溝部も四球を選び、トップに返り上田の中前打で一死満塁、中部ベンチはここで西沢から松尾幸造にスイッチするが、山田が左前にタイムリーを放ち3-1とする。続く青田の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 阪急は3回も野口二郎が右前打で出塁するが野口明のファーストライナーに戻れずゲッツー、4回も一死一塁から上田の三ゴロが「5-4-3」と渡って3イニング連続ダブルプレー。

 松尾は8回までの6イニング3分の2で7安打を打たれるが無四球のピッチングで無失点に抑える。

 溝部は初回こそ2安打で1点を失ったが2回以降は中部打線を2安打無失点に抑え、7回からは9回まで3イニング連続三者凡退と尻上がりに調子を上げる好投、結局4安打1四球1三振の完投で2勝目をあげる。

 シーズン当初首位を走っていた阪急は前半戦終盤は失速気味であったが、後半戦スタートの5連戦を4勝1敗で乗り切った。要因は溝部の加入にある。

 戦前は中田武夫の登録名で投げていた溝部武夫は前半戦終盤の7月26日の中部戦でリリーフ登板して3年ぶりに復帰、8月2日の中部戦で復帰後初先発して7回3分の0を投げて戦後初勝利を飾った。この試合では4失点であったが、満塁の走者を残して降板した後にリリーフの天保義夫が打たれて3失点が加わったものである。2度目の先発となった本日は下手からの変化球が冴えて強打の中部打線を翻弄した。ヒットを打たれたのは一番古川に1本、二番杉浦に1本、三番小鶴に2本だけで、四番以降は無安打に抑え込んだ。


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