2020年6月26日金曜日

21年 ゴールドスターvs中部日本 8回戦


7月21日 (日) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 1 0 2 0 0 0 3 ゴ軍 15勝26敗1分 0.366 石田光彦 
0 2 1 0 1 0 0 0 X 4 中部 17勝23敗2分 0.425 西沢道夫 服部受弘 

勝利投手 西沢道夫 4勝6敗
敗戦投手 石田光彦 9勝11敗
セーブ     服部受弘 2 

二塁打 (ゴ)坂本、坪内 (中)杉浦、西沢
三塁打 (中)藤原

勝利打点 (中)藤原鉄之助 2


西沢道夫、今季初の好投

 後楽園の第1試合は石田光彦と西沢道夫の先発で午後1時3分、桝球審の右手が上がりプレイボール。

 中部は7月14日の巨人戦で昭和15年以来6年ぶりの出場を果たした山本尚敏が戦後初スタメンで七番セカンドに入る。更に、九番レフトには昭和15年以来6年ぶり、戦後初出場となる石田政良を起用する。石田は昭和15年の盗塁王であった。


 この試合では両軍に「石田姓」が登城するのでご注意を。


 ゴ軍は2回表、先頭の菊矢吉男がピッチャー強襲ヒット、末崎正隆は左飛に倒れて一死一塁、石田光彦は三振、スタートを切っていた菊矢はキャッチャー藤原鉄之助の強肩に刺されて三振ゲッツー。


 中部は2回裏、先頭の大沢清が中前打、センター坪内道則が珍しくファンブルして無死二塁、藤原が左中間に三塁打を放ち1点を先制、昭和15年以来6年ぶりの打席となる山本は浅い中飛に倒れるが、西沢の中飛は犠牲フライとなって2-0とする。


 中部は3回裏、先頭の古川清蔵がストレートの四球で出塁、杉浦清監督のタイムリー中越え二塁打で3-0とする。


 ゴ軍は4回表、先頭の酒沢政夫が四球を選んで出塁、坪内は中飛に倒れ、菊矢の遊ゴロをファースト大沢が落球して一死一二塁、二走酒沢が西沢の牽制に刺されて二死一塁、末崎の右前打で一走菊矢は三塁に進んで二死一三塁、石田光彦の右前タイムリーで1点返して1-3とする。


 中部は5回裏、先頭の西沢がレフト線に二塁打、石田政良がベテランらしく三前にきっちりと送りバントを決めて一死三塁、トップに返り古川が四球を選んで一死一三塁、杉浦の遊ゴロ併殺崩れの間に三走西沢が還って4-1と突き放す。


 ゴ軍は6回表、先頭の菊矢が四球を選んで出塁、末崎は三振に倒れるが、石田光彦が右前打を放って一死一二塁、辻功の中前打で一死満塁、大崎欣一に代わる代打内藤幸三が中前に2点タイムリーを放ち3-4の1点差、一走辻が二塁ベースを回ると、センター古川からの返球をカットしたピッチャー西沢が二塁ベースカバーのショート杉浦に送球、タイミングはアウトであったが杉浦が落球してセーフ、一死一二塁から坂本勲のピッチャー返しを西沢が弾くとショート杉浦がナイスカバーを見せて一塁アウト、二死二三塁からトップに返り中村信一は二飛に倒れて同点はならず。ショートの杉浦監督はこの日2エラーであったがここは好守備を見せた。


 ゴ軍は8回表、先頭の末崎が左前打を放つと代走に早川平一を起用、二死後大友一明の遊ゴロを杉浦がこの日3個目のエラーで二死一二塁、中部はここで西沢から服部受弘にスイッチ、坂本の当りはファーストライナーでスリーアウトチェンジ。


 ゴ軍は最終回、一死後酒沢が四球を選んで出塁、坪内のライト線二塁打で酒沢が一気にホームを狙うが、ライト加藤正二からの送球を中継したファースト大沢がホームに好返球してタッチアウト、最後は菊矢が三ゴロに倒れて中部が辛くも逃げ切る。


 服部のリリーフを仰いだものの、西沢道夫は7回3分の2を10安打4四球2三振3失点に抑えて4勝目をあげる。西沢は今季ここまで83回3分の1を投げて被安打80本、与四球73個、与死球4個と、ほぼ1イニングに2人の走者を出す投球内容であったが、この日はコントロールが定まり、10安打は許したものの今季初の好投を見せた。打っては第1打席で追撃の犠牲フライ、第2打席は追加点のきっかけとなる二塁打を放つ活躍で、徐々に打者転向への布石が打たれている。



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