2020年6月14日日曜日

21年 巨人vs中部日本 6回戦


7月19日 (金) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 巨人 29勝17敗1分 0.630 諏訪裕良 
0 0 0 0 0 2 2 1 X 5 中部 16勝22敗2分 0.421 松尾幸造 

勝利投手 松尾幸造 1勝5敗
敗戦投手 諏訪裕良 4勝5敗 

二塁打 (中)藤原、小鶴、大沢
本塁打 (中)古川清蔵 4号、小鶴誠 3号

勝利打点 (中)小鶴誠 4


中部、長打攻勢で巨人を撃破

 後楽園の第2試合は西宮に遅れること13分、諏訪裕良と松尾幸造の先発で午後3時18分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 中部は二番ショートで杉浦清監督が選手としてプロ入り初出場。


 巨人は初回、呉新亨、山川喜作が連続四球、続く千葉が得意の右打ちで右飛、二走呉新亨がタッチアップから三塁に向かうがライト加藤正二の強肩に刺されてタッチアウト、川上も四球を選んで二死一二塁、しかし黒沢は三振に倒れて無得点。


 巨人は2回にも二死後諏訪が四球を選ぶが無得点。


 中部先発の松尾は2回で4四球と不安な立ち上がり。


 巨人は5回、先頭の林清一が四球を選んで出塁、諏訪は捕邪飛、これは送りバント失敗か、続く山田潔の打席で林が二盗に成功、山田がレフト線にヒットを放って一死一三塁、トップに返り呉新亨の左犠飛で1点を先制する。


 中部は6回裏、一死後古川清蔵がレフトスタンドに同点の第4号ホームランを叩き込んで1-1、二死後小鶴誠がレフトスタンドに勝越しの第3号ホームランを叩き込んで2-1と逆転する。


 中部は7回裏、先頭の大沢清がストレートの四球で出塁、岩本章の三遊間ヒットで無死一二塁、藤原鉄之助が右中間に2点タイムリー二塁打を放ち4-1とする。


 中部は8回裏、先頭の小鶴がレフトに二塁打、一死後大沢が得意の右打ちでライト線に二塁打を放ち5-1とする。


 5回まで1安打5四球1失点の松尾幸造は、6回以降巨人打線を無安打1四球に抑え、1安打6四球2三振1失点の完投で戦後初勝利をあげる。


 試合終了は4時38分、この10分前に西宮でタ軍が勝利を収めており、タ軍が29勝16敗、勝率6割4分4厘となり、巨人の29勝17敗1分、勝率6割3分を抜いて首位に躍り出た。


 中部の5得点は全て長打によるもの、長打攻勢で巨人を粉砕した。


 松尾が唯一許した山田潔のレフト線ヒットはフライによるものであった。恐らく三塁後方にフラフラと上がったポテンヒットであったろう。もしショート杉浦が追い付いていたら呉新亨の犠飛も生まれなかった訳であり、6月16日の呉昌征に続いて戦後二人目のノーヒットノーランが達成されていたかもしれない。



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