2017年9月4日月曜日

18年 朝日vs名古屋 11回戦


10月13日 (水) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 朝日 36勝31敗6分 0.537 林安夫
2 0 0 0 0 1 0 0 X 3 名軍 39勝24敗7分 0.619 石丸進一

勝利投手 石丸進一 17勝8敗
敗戦投手 林安夫     18勝10敗

二塁打 (名)吉田
三塁打 (名)小鶴

勝利打点 吉田猪佐喜 9

猛打賞 (名)吉田猪佐喜 2


石丸-林、最後の投げ合い


 この後悲運の運命を辿ることとなる二人の対決。

 朝日は初回、先頭の酒沢政夫の当りは三ゴロ、これをサード小鶴誠がエラー、名古屋の外野陣は吉田猪佐喜、古川清蔵、岩本章と揃っているので、一番内野が守れそうな小鶴をサードで使っておりこのエラーは責められない。小鶴をファーストで使いたいところであるが、ファーストにも加藤正二がいるので。要するに、昭和18年の名古屋軍はタレントが揃い過ぎているということ。森本清三の一ゴロでランナーが入れ替わり、石丸進一が坪内道則に死球を与えて一死一二塁、中谷順次が左前にタイムリーを放って1点を先制する。

 名古屋は1回裏、一死後古川が左前打、小鶴の右中間三塁打で1-1の同点、吉田が左中間に二塁打を放ち2-1と逆転する。早くも名古屋重量打線が火を噴いた。

 名古屋は6回、先頭の小鶴が中前にクリーンヒット、吉田も中前打で続き、加藤が三前に送りバントを決めて一死二三塁、岩本の中犠飛で3-1とリードを広げる。

 前日無安打無得点を達成した石丸進一はこの日も快調なピッチング。2回は三者凡退、3回は一死後森本に中前打を許し、坪内のハーフライナーが左前に落ちるが一走森本のスタートが遅れ、レフト吉田が二塁に送球してフォースアウト、レフトゴロが記録されて二死一塁、小林章良を三ゴロに打ち取る。

 石丸進一は4回~7回を4イニング連続三者凡退。8回も先頭の林安夫を三ゴロに打ち取るがサード小鶴がこの日2個目のエラー、しかしトップに返り酒沢を一ゴロ、森本を捕邪飛、坪内を二ゴロに抑えて無失点。9回も中谷を三ゴロ、小林を三振、大友一明を遊ゴロに打ち取り三者凡退。

 林安夫は8イニングを完投して8安打を許したが無四球ピッチング。

 石丸進一は2安打1四球1死球1三振1失点、自責点ゼロの完投で17勝目をあげる。

 昭和18年に石丸進一と林安夫が先発した直接対決は5月18日の4回戦、6月19日の5回戦、8月8日の7回戦とこの日の11回戦の4度である。ここまで林安夫が2勝0敗1分とリードしていたが、石丸進一が最後の対決で雪辱を果たしたのである。

 

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