2026年10月10日土曜日

22年 巨人vs金星 14回戦

9月6日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 巨人 40勝45敗1分 0.471 中尾輝三 諏訪裕良 
0 0 3 0 0 0 0 5 X 8 金星 32勝51敗2分 0.386 内藤幸三

勝利投手 内藤幸三 10勝10敗 
敗戦投手 中尾輝三   8勝12敗

二塁打 (巨)山川2 (金)坪内、小前、内藤
三塁打 (金)内藤

勝利打点(金)酒沢政夫 7


内藤デー

 第21節3日目、西宮の第1試合は中尾輝三と内藤幸三両左腕の先発で午後1時30分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は3回表、一死後武宮敏明が左前打で出塁、二死後トップに返り山川喜作が三塁線を抜く二塁打を放って二死二三塁と先制のチャンス、しかし田中資昭は二飛に倒れて無得点。

 金星は3回裏、辻勇夫、内藤が連続四球で無死一二塁、トップに返り中村信一の捕前バントをキャッチャー武宮がファンブル、犠打とエラーが記録されて無死満塁、酒沢政夫が押出し四球を選んで1点を先制、巨人ベンチはここで先発の中尾から諏訪裕良にスイッチ、坪内道則監督の遊ゴロをショート田中が本塁に送球するがセーフ、野選が記録されて2-0、西沢道夫の遊ゴロ併殺の間に三走中村が還って3-0とリードする。

 巨人は6回も山川喜作の四球と千葉茂のヒットで二死一二塁とするが、内藤が川上哲治を三振に切って捨てる。8回にも二死後打撃好調の山川喜作がこの日2本目の二塁打を放つが無得点が続く。

 巨人二番手の諏訪は4回以降7回まで無失点ピッチング。7回は一死後内藤に右中間三塁打を打たれるが後続を抑えた。

 金星は8回裏、先頭の西沢が中前打で出塁、清原初男もセンター左にヒットを放って無死一二塁と追加点のチャンス、玉腰忠義が右前にタイムリーを放ち4-0、小前博文が左中間に2点タイムリー二塁打を放ち6-0、一死後内藤も右中間にタイムリー二塁打を放ち7-0、トップに返り中村の中前打で一死一三塁、酒沢の二ゴロ併殺崩れの間に三走内藤が還って8-0として試合を決める。

 内藤幸三は最終回に2本の内野安打で一死一二塁のピンチを迎えたが後続を抑え、6安打1四球2三振で今季5度目の完封、10勝目をマークする。打っても3打数2安打1打点、二塁打1本三塁打1本の活躍を見せた。

 酒沢政夫が押出し四球で今季7個目の勝利打点を記録した。現在の勝利打点ランキングは、森下重好が10個でトップ、藤村富美男と大下弘が9個で二位タイ、小鶴誠、平山菊二、青田昇、野口明が8個で四位タイ、酒沢はそれらに続く成績である。上位は全員が主軸を打っているが、酒沢はほとんどが一二番を打っている。

 酒沢の7個の勝利打点の内、ヒットによるものは3個で、内野ゴロが1個、スクイズが1個、押出し四球がこの日を含めて2個で、曲者酒沢らしい記録となっている。三振が少ないことでも知られており、昭和26年には川上哲治と並ぶシーズン最少三振6個を記録することになる。

2026年10月8日木曜日

22年 阪急vs太陽 14回戦

9月6日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
7 0 1 0 0 0 0 0 0 8 阪急 42勝44敗3分 0.488 天保義夫 野口二郎 
1 0 0 0 0 0 1 4 0 6 太陽 37勝47敗4分 0.440 井筒研一

勝利投手 天保義夫 7勝12敗 
敗戦投手 井筒研一 8勝10敗 
セーブ  野口二郎 3

二塁打 (急)田中 (太)井筒、藤井、森下
三塁打 (急)日比野 (太)荒川
本塁打 (急)天保義夫 1号 (太)森下重好 10号、中谷順次 6号、辻井弘 2号

勝利打点(急)野口明 8

猛打賞 (急)山田伝 1、上田藤夫 4


天保義夫、プロ入り初本塁打を放つが被本塁打も3本

 第21節3日目、後楽園の第1試合は天保義夫と井筒研一の先発で午後1時3分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は初回、先頭の山田伝がストレートの四球で出塁、上田藤夫の一塁内野安打で無死一二塁とするが、上田がキャッチャー伊勢川真澄からの牽制に刺されて一死二塁、青田昇の三ゴロをサード中谷順次が一塁に悪送球して一死一三塁、野口明の左前タイムリーで1点を先制、二死後下社邦男の三遊間タイムリーで2-0、日比野武が中越えに2点タイムリー三塁打を放ち4-0、安井鍵太郎の左前タイムリーで5-0、天保はストレートの四球、トップに返り山田もストレートの四球で二死満塁、上田がライト線に2点タイムリーを放ち一気に7点を先制する。一走山田はバックホームの間に三塁を狙うが、「9-2-5」と送球されてタッチアウト、キャッチャー伊勢川は盗塁無しで1イニング2補殺を記録した。

 太陽は1回裏、二死後森下重好がレフトスタンドに第10号ホームランを叩き込んで1点を返す。

 阪急は3回裏、天保がレフトスタンドにプロ入り初ホームランを叩き込んで8-1とリードを広げる。

 太陽は5回裏、一死後荒川昇治が左中間に三塁打、佐竹一雄はストレートの四球で一死一三塁、松井信勝の当りはピッチャーを強襲するがバックアップのショート田中幸男が二塁に送球、セカンド上田からファースト野口明に転送されて「1-6-4-3」の併殺が記録される。

 ピッチャー天保に触れてから「6-4-3」と転送されたので、天保にも補殺が記録されている。

 太陽は7回裏、先頭の中谷順次がレフトスタンドに第6号本塁打を叩き込んで2-8とする。

 太陽は8回裏、松井に代わる代打蔵本光夫が四球を選んで出塁、井筒が右中間に二塁打を放って無死二三塁、トップに返り辻井弘がライトスタンドにスリーランを叩き込んで5-8と3点差、更に藤井勇がライト線に鋭いライナーの二塁打、森下も三塁線を抜くタイムリー二塁打を放ち6-8と2点差、阪急ベンチはここで先発の天保から好調野口二郎にスイッチ、野口が3人をピシャリと押さえて太陽の反撃を退ける。

 天保義夫は野口二郎のリリーフを仰いだが7勝目をマークする。天保は戦時中の勤労奉仕で右手指を4本欠損したが、巧みに左手をリードしてプロ入り初本塁打を放った。ただし、被本塁打も3本。

 森下重好が第10号を放って青田昇と大下弘に並んだ。昨年は大下が独走だった本塁打王争いが熾烈になってきた。

2026年10月7日水曜日

22年 南海vs巨人 12回戦

9月5日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0  2  3 南海 45勝38敗4分 0.542 丸山二三雄 
1 0 0 0 0 0 0 0 0  0  1 巨人 40勝44敗1分 0.476 多田文久三

勝利投手 丸山二三雄 10勝11敗 
敗戦投手 多田文久三   9勝9敗

二塁打 (巨)川上、小松原
三塁打 (巨)川上

勝利打点(南)河西俊雄 1


南海、がめつい野球

 西宮の第2試合は丸山二三雄と多田文久三の先発で午後3時10分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、二死後千葉茂の当りは遊ゴロ、ショート小林悟楼からの一塁送球が高く逸れて千葉は一塁にに生き、ワイルドピッチで二進、キャッチャー筒井敬三の送球ミスが重なり三進、川上哲治がレフト線にタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 巨人先発の多田は4回までパーフェクトピッチング。5回は2四球を出すが堀井数男の盗塁失敗もあって無失点。

 南海は6回表、先頭の筒井が左前にチーム初ヒット、小林が四球を選んで無死一二塁、トップに返り安井亀和が送りバントを決めて一死二三塁、河西俊雄の投ゴロの間に三走筒井が還って1-1の同点に追い付く。

 1対1の同点のまま試合は延長へ。

 南海は10回表、先頭の筒井が三塁に内野安打、小林が四球を選んで無死一二塁、トップに返り安井が送りバントを決めて一死二三塁、河西の二ゴロで三走筒井がホームに突っ込み、セカンド千葉がホームに送球するがセーフ、野選が記録されて2-1と勝越し、一死一三塁から田川豊の右犠飛で3-1とリードを広げる。

 丸山二三雄は8安打5四球3三振、自責点ゼロで10回を完投、10勝目をマークする。

 南海の2度の得点シーンは、八番筒井と九番小林が出塁してトップの安井が送り、二番河西の内野ゴロ間に得点したもの。南海らしいがめつい野球で接戦を制した。

2026年9月30日水曜日

中日vs太陽 14回戦

9月5日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 中日 49勝32敗1分 0.605 服部受弘 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 太陽 37勝46敗4分 0.446 スタルヒン

勝利投手 服部受弘   14勝5敗 
敗戦投手 スタルヒン 4勝7敗

二塁打 (中)古川

勝利打点 なし


服部受弘、気合の完封

 後楽園の第2試合は服部受弘とスタルヒンの先発で午後2時49分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 スタルヒンは6月9日以来の先発で6月12日以来の登板。

 中日は3回表、一死後服部が左前打で出塁、二死後服部が二盗を決めるが、古川清蔵は三振に倒れて無得点。

 中日は5回、6回と2安打を放つが無得点。

 中日は8回表、先頭の古川が三塁線を破る二塁打、金山次郎が三塁線に送りバント、スタルヒンが白球を拾うが一塁に悪送球、古川は三塁を回ってホームに還り1点を先制する。

 服部受弘は4安打2四球2三振で今季3度目の完封、14勝目をマークする。2安打と盗塁も記録した。相手が憧れのスタルヒンということで気合が入ったようだ。

 スタルヒンは終戦間際に軽井沢に幽閉され、戦後は進駐軍の仕事で食うに困らず、藤本定義監督に出会った頃はかなり太っていたという。昨年終盤にプロ野球に復帰し、今季も前半戦は調子が上がらなかった。3か月休んでトレーニングを積み、3カ月ぶりの登板となった本日は好投したがスタミナ切れだった。

 注目に値するのは守備面で、1失策はあったものの、5回の一ゴロでは一塁ベースカバーに走って「3-1A」で刺殺を記録、8回には「1-4-3」の併殺も記録した。この動きであれば今後に期待できる。

2026年9月27日日曜日

22年 大阪vs金星 12回戦

9月5日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 1 0 2 大阪 55勝29敗3分 0.655 武智修
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 金星 31勝51敗2分 0.378 江田孝 三富恒雄

勝利投手 武智修 5勝4敗 
敗戦投手 江田孝 7勝19敗

二塁打 (大)藤村2

勝利打点(大)土井垣武 7 


武智修、2安打完封

 第21節2日目、西宮の第1試合は武智修と江田孝の先発で午後1時30分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 前半は両軍無得点の投手戦となった。

 大阪は6回表、先頭の塚本博睦がセンター左にヒット、一死後藤村富美男が三塁線を破る二塁打を放って一死二三塁、土井垣武の中犠飛で1点を先制する。

 大阪は8回表、先頭の呉昌征が一二塁間にヒット、塚本の右飛で呉は帰れず「9-3」と送球されてダブルプレー、ここはエンドランだったか。金田正泰が三遊間に内野安打、藤村がレフト線にタイムリー二塁打を放ち2-0とする。

 武智修は会心のピッチングを見せて、2安打2四球1三振でプロ入り初完封、今季5勝目をマークする。

 当ブログでは藤村の長打が増えてきていることに注目している。この日も2本の二塁打で勝利に貢献した。8月以降、藤村は31本のヒットを放っているが、二塁打10本、三塁打3本、本塁打1本である。7月以前は65安打で二塁打16本、三塁打2本、本塁打1本であった。藤村が長距離打者に変身するのはラビットボール採用後のことになるが、打撃スタイルは昭和22年夏を境に変わってきているのは明らかである。

 名内野手として知られる武智修は、投手としても通算18勝を記録している。完封勝利は今季の二度だけであるが、本日の2安打完封はキャリア最高のピッチングとなった。

2026年9月26日土曜日

訂正のお知らせ

 9月1日と9月4日の金星の敗戦数が間違っていました。

 9月1日 (誤)30勝49敗2分→(正)30勝50敗2分

 9月4日 (誤)31勝49敗2分→(正)31勝50敗2分

 勝率はエクセルシートで管理しているので間違いありません。勝敗数は手作業で転記しているので人為的ミスでした。

 以上のとおり訂正させていただきます。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い申し上げます。


2026年9月25日金曜日

22年 東急vs阪急 11回戦

9月5日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 3 1 0 0 5 東急 33勝47敗2分 0.413 黒尾重明
0 0 0 0 0 1 1 0 0 2 阪急 41勝44敗3分 0.482 今西錬太郎 溝部武夫

勝利投手 黒尾重明     12勝12敗 
敗戦投手 今西錬太郎 16勝12敗

二塁打 (東)鈴木清一 (急)今西、上田、田中、坂元
三塁打 (東)長持
本塁打 (東)苅田久徳 3号、大下弘 10号

勝利打点(東)苅田久徳 3

猛打賞 (東)長持栄吉 5


苅田が先制本塁打、大下が代打スリーラン

 第21節2日目、後楽園の第1試合は黒尾重明と今西錬太郎の先発で午後零時57分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は本日も死球の影響で大下弘がスタメンを外れた。

 東急は初回、二死後長持栄吉が中前打で出塁、四番に入った飯島滋弥が左前打、ライトに入った白木義一郎はピッチャー強襲ヒットで二死満塁、しかし熊耳武彦は左飛に倒れて無得点。

 東急は3回表、一死後苅田久徳監督がレフトスタンドに先制ホームラン、1-0とする。

 東急は6回表、一死後長持が左中間に三塁打、飯島の遊ゴロで三走長持がホームを狙うが、ショート田中幸男からの本塁送球にタッチアウト、白木は四球を選んで二死一二塁、ここで熊耳に代わって大下が代打で登場、大下はライトスタンドにスリーランを叩き込んで4-0とする。

 東急は熊耳に代打を送ったので6回の守備から鈴木圭一郎がマスクを被る。

 阪急は6回裏、一死後上田藤夫が左中間に二塁打、二死後野口明の左前打で一三塁、田中がライトにタイムリー二塁打を放ち1-4と反撃。

 東急は7回表、鈴木清一が二遊間にヒット、二死後鈴木が二盗に成功、苅田がレフト線にタイムリーを放ち5-1と突き放す。

 阪急は7回裏、今西が右前打で出塁、トップに返り山田伝の二ゴロの間に今西は二進、上田が中前にタイムリーを放ち2-5とするが反撃もここまで。

 黒尾重明は8安打3四球2三振の完投で12勝目をマークする。

 東急はこれで3連勝。飯島滋弥が戦列に復帰し、死球の影響で欠場していた大下弘も戻ってきて代打スリーランを放った。

 3連勝で活躍が目立つのは黒尾重明で、9月1日の太陽戦は完封、昨日の中日戦はライトに入って決勝ホームラン、この日は安定してピッチングで完投勝利を飾った。

 苅田久徳監督も1日は決勝打、この日は先制ホームランに勝負を決める追撃タイムリーを放つ活躍を見せた。

 大下はプロ入り通算30本目が初の代打本塁打であった。