2025年11月14日金曜日

22年 太陽vs大阪 6回戦

7月31日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 1 0 1 0 0 0 0  0   0   0  2 太陽 26勝37敗1分 0.413 真田重蔵 
0 0 0 0 0 0 0 2 0  0   0   0  2 大阪 44勝20敗1分 0.688 梶岡忠義

二塁打 (太)藤井
三塁打 (太)真田、荒川

勝利打点 なし


真田と梶岡の投げ合いで引き分く

 西宮の第2試合は真田重蔵と梶岡忠義の先発で午後3時23分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、二死後好調富樫淳が中前打で出塁、藤村富美男の遊ゴロをショート松井信勝が一塁に悪送球して二死二三塁、しかし当たっている土井垣武は中飛に倒れて無得点。

 太陽は3回表、一死後辻井弘が中前打で出塁、藤井勇が左中間にタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。更に第一打席で連続打数本塁打記録が途切れた森下重好が左前打を放って一死一三塁とするが、森下の二盗を土井垣が刺してチャンスを潰す。

 太陽は5回表、先頭の松井が四球を選んで出塁、真田がセンター右奥にタイムリー三塁打を放ち2-0とリードを広げる。

 太陽は6回表、一死後荒川昇治が右中間に三塁打を放ってチャンス到来、しかし後続が倒れて追加点はならず。一死三塁で打席が回ってきた松井はワンボールから3球連続ファウル、2球目か3球目はスクイズ失敗だったのではないか。ここで追加点が取れなかったのは痛かった。

 太陽は8回表、先頭の中谷順次の当りは遊ゴロ、これを好守を誇るショート長谷川善三が一塁に悪送球、打者走者の中谷は二塁に進んで無死二塁、ここから梶岡が圧巻の投球を見せ、三者連続三振でピンチを凌ぐ。

 梶岡の力投に応えたい大阪は8回裏、先頭の呉昌征が中前打で出塁、金田正泰が四球を選んで無死一二塁、富樫淳の三塁線ヒットで無死満塁、一死後土井垣の二ゴロは「6-4-3」と転送されるが二塁はアウトで一塁はセーフ、併殺崩れの間に三走呉はホームイン、更に二走金田も三塁ベースを蹴ってホームに突っ込みセーフ、2-2の同点に追い付く。

 土井垣の二ゴロが併殺だったら大阪は無得点であったが、併殺崩れとなって2点が入った。この二ゴロで土井垣には2打点が記録された。土井垣はプロ通算654打点を記録することになるが、その中に金田の好走塁による1打点も含まれている。

 この後も真田と梶岡の力投は続き、2対2のまま延長12回引分け。

 真田重蔵は144球を投げて8安打5四球2三振。

 梶岡忠義は155球を投げて5安打6四球5三振。

 1時間44分の激闘であった。
 

2025年11月8日土曜日

午前3時

高市総理が午前3時に国会答弁に備えた勉強会を行ったことが物議を醸しているそうな。

野党の議員からの質問は鋭いところを突いてくるので、担当の官僚が慎重を期して徹夜で答弁書を作成するなんてのはざらにあります。

私はサラリーマンを20年やってから国家公務員を20数年やって定年退職しましたが、午前3時からの海外機関との電話会議に駆り出されたこともありました。

時代に逆行する?

公務なんだから当り前田のクラッカーですね(笑)。

みんな使命感で仕事してるんですよ。

誰かがやらなければ世の中回らない。ただそれだけのこと。

当ブログが書かなければ一リーグ時代の真実は伝わらない。ただそれだけのこと。


22年 南海vs阪急 8回戦

7月31日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 0 2 3 南海 33勝28敗3分 0.541 別所昭 
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 阪急 30勝34敗2分 0.469 今西錬太郎

勝利投手 別所昭        18勝10敗 
敗戦投手 今西錬太郎 14勝7敗

二塁打 (南)堀井、飯田 (急)日比野

勝利打点(南)坂田清春 2

猛打賞 (南)飯田徳治 4


別所が今西に投げ勝ちハーラートップ

 第16節初日、西宮の第1試合は別所昭と今西錬太郎の先発で午後1時33分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 今節から地方巡業が始まるが、南海と阪急は残留組で5試合を行うことになる。

 南海は2回表、一死後飯田徳治が左前打で出塁、堀井数男が三塁線を破る二塁打を放って一死二三塁、別所は四球で一死満塁、坂田清春の左犠飛で1点を先制する。

 阪急は4回裏、一死後坂元義一が左前打で出塁、日比野武のライト線タイムリー二塁打で1-1の同点に追い付く。

 中盤から後半は別所と今西の投げ合いが続いて試合は同点のまま最終回へ。

 南海は9回表、先頭の山本一人監督が中前打で出塁、一死後堀井の右前打で一三塁、堀井が二盗を決め、別所はこの試合3個目の四球で歩かされて一死満塁、ここで坂田が二前にプッシュバント、これがタイムリー内野安打となって2-1と勝越し、小林悟楼の一ゴロの間に三走堀井が還って3-1とする。

 別所昭は最終回も2三振を奪う力投、7安打1四球6三振の完投で17勝目をマークする。

 別所、今西の新時代エース同士の対決は別所が投げ勝ち、ハーラートップ独走態勢を築くことになった。

 坂田清春が先制の犠牲フライと決勝のスクイズバントを見せる活躍。

 坂田の決勝スクイズが何故プッシュバントだと分かるかについて解説しよう。プロ野球が採用している慶應式スコアカードには打球方向が記載される。坂田の記録は二塁へのゴロでバントを表す「BN」と内野安打を示す二重線が記されている。これは二塁前へのスクイズバントがタイムリー内野安打になったことを示しているため、二前プッシュバントと判断した。

*9回表、坂田清春が二前にプッシュバントスクイズを決めた場面。拡大鏡を使わないと見えないが、バントを表す「BN」と内野安打を示す二重線が記されている。

2025年11月6日木曜日

地方遠征

 第16節、第17節、第18節では地方遠征が行われる変則開催となります。

 各節とも、西宮と後楽園残留組は5試合、地方遠征組は2試合を行うことになりますので、各節毎の週間MVPの選出は困難となります。

 したがって、週間MVPの選出は、16節、17節、18節をまとめて行います。

 この間、42試合が行われますが、各チームの試合数は、

 南海、阪急、太陽、大阪が12試合。

 中日、東急、金星、巨人が9試合。

となりますのでご了承ください。


2025年11月5日水曜日

22年 第15節 週間MVP

週間MVP
投手部門
 阪急 今西錬太郎 2勝1完封。 ハーラー争いでは雲の上の存在だった別所と藤本に迫ってきた。

打撃部門
 太陽 森下重好 18打数9安打8得点6打点、4本塁打。 27日の阪急戦最終打席から28日の巨人戦にかけて、3四球を挟んで4打数連続本塁打を記録する。

殊勲賞
 中日 加藤正二 19打数6安打1得点4打点。V打2個で「加藤の乱 」。
 太陽 中谷順次 22打数6安打3得点7打点、2本塁打。 MVPの森下より打点が多い。
 大阪 金田正泰 23打数7安打。28日の東急戦で10回裏サヨナラ二塁打。 
 東急 黒尾重明 25日の大阪戦でダイナマイト打線を完封。 
 金星 大友一明 27日の阪急戦で決勝本塁打。今季4本のホームランは全て決勝本塁打。 

敢闘賞
 太陽 藤井勇  23打数8安打3得点2打点。 
 大阪 土井垣武 18打数7安打4得点5打点。 
 阪急 田中幸男 21打数7安打2得点1打点。 
 中日 三村勲  12打数6安打。 
 金星 酒沢政夫 18打数6安打2得点2打点。 

技能賞
 太陽 伊勢川真澄 25日の巨人戦で初回に2補殺。 
 中日 清水秀雄  27日の東急戦でゴロアウト18個。 
 金星 小前博文  18打数6安打。無安打が3試合と猛打賞が2試合。

2025年11月3日月曜日

22年 太陽vs巨人 11回戦

7月28日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 1 3 2 0 0 1 1 9 太陽 25勝37敗1分 0.403 真田重蔵
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 巨人 31勝32敗1分 0.492 中尾輝三 諏訪裕良

勝利投手 真田重蔵 9勝12敗 
敗戦投手 中尾輝三 8勝7敗

本塁打 (太)森下重好 7号、8号、9号 中谷順次 4号

勝利打点(太)荒川昇治 4 

猛打賞 (太)森下重好 3


森下重好、4打数連続本塁打

 第15節最終戦。甲子園の第2試合は真田重蔵と中尾輝三の先発で午後3時20分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は初回、二死後森下重好がレフトスタンドに第7号先制ホームラン。前日最終打席から2打席連続本塁打となった。更に中谷順次、伊勢川真澄の連打で二死一二塁とするが後続なくこの回は1点止まり。

 巨人は1回裏、一死後田中資昭がセンター右にヒット、この日三番に入った多田文久三の右前打で一死一二塁、川上哲治の投ゴロで多田が二封されて二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて1-1の同点に追い付く。

 巨人は今季初の重盗で田中資昭が本盗を記録。これでチーム重盗なしは阪急だけとなった。

 太陽は3回表、先頭の森下が四球を選んで出塁すると二盗に成功、一死後伊勢川真澄の遊ゴロで二走森下は三塁に向かい、ショート田中が三塁に送球するがセーフ、野選が記録されて一死一三塁、佐竹一雄が四球を選んで一死満塁、荒川昇治の右前タイムリーで2-1と勝ち越す。

 太陽は4回表、先頭の真田が中前打で出塁、二死後森下の打席でカウントツーボールツーストライクとなったところでワイルドピッチで真田は二進、一塁が空いたので森下は歩かされて二死一二塁、ここで中谷順次がレフトスタンドに第4号スリーランを叩き込んで5-1とリードを広げる。巨人ベンチはここで先発の中尾から諏訪裕良にスイッチ。

 大洋は5回表、先頭の佐竹が左前打で出塁、荒川も右前打で無死一二塁、松井信勝がセオリー通り三前に送りバントを決めて一死二三塁、真田のピッチャー強襲ヒットが2点タイムリーとなって7-0、トップに返り辻井弘がレフト線にヒット、レフト平山菊二がファンブルする間に二者進塁して一死二三塁、藤井勇は浅い左飛に倒れて二死二三塁、森下は敬遠気味に歩かされて3打席連続四球、中谷は遊ゴロに倒れて追加点はならず。

 太陽は8回表、先頭の森下がレフトスタンドに第8号を叩き込んで8-0とリードを広げる。一死後伊勢川、佐竹が右に連打、荒川昇治化も四球を選んで一死満塁とするが後続なくこの回は1点止まり。この粘りの攻撃が大記録に結び付く。

 太陽は9回表、二死後8回に続いて打席が回ってきた森下がレフトスタンドにこの日3本目となる第9号を叩き込んで9-0として試合を決める。

 真田重蔵は3安打3四球3三振の完投で9勝目をマークする。調子が上がらなかった真田もこのところ状態は上がってきている。

 巨人は千葉茂に続いて好調小松原博喜も欠場となって元気なく4回以降はノーヒット。

 森下重好は前日最終打席で第6号本塁打。本日は第1打席で第7号。そこから3打席連続四球が続いて8回に第8号。味方打線の頑張りで9回二死後に打席が回って来て9号本塁打。大谷翔平並みの活躍を見せた。

 一試合3本塁打は岩本義行以来の記録でタイ記録。前日からの4打数連続本塁打は空前絶後の大記録となった。

 「4打数連続本塁打」を検索してみると、ネット上には数多くの達成者リストが掲載されているが、どのサイトを見ても森下重好の記録は抜けている。当ブログが調べ切れていないだけかもしれないが、誰かの間違った記述がコピペされて出回っているだけのようだ。

 こう書くと、「二リーグ分裂後じゃぁ~~」という間抜けな言い訳をする輩が登場する。更に、「分裂」と書くと「分立じゃぁ~~」と駄々をこねる輩が登場するのも常である。

 当ブログからは、「真実は当ブログにある」という当り前田のクラッカーな事実をお伝えするだけである。

2025年10月31日金曜日

22年 南海vs中日 11回戦

7月28日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
0 0 0 0 0 0 0 0  0  0 南海 32勝28敗3分 0.533 別所昭 
0 0 0 0 0 0 0 0 1X 1 中日 37勝24敗1分 0.607 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 16勝10敗 
敗戦投手 別所昭     17勝10敗

三塁打 (中)加藤

勝利打点(中)加藤正二 4


藤本が完封、加藤がサヨナラ三塁打

 後楽園の第2試合は別所昭と藤本英雄の先発で午後3時7分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 25日の10回戦に続いて両エースの対決となった。

 南海は初回、先頭の安井亀和がライト線にヒットから二盗を決めるが、二死後藤本の二塁牽制にタッチアウト。

 中日は1回裏、先頭の古川清蔵の当りは遊ゴロ、これをショート小林悟楼がエラー、金山次郎の投前送りバントは別所が二塁に送球して古川は二封で失敗、続く大沢清の右打ちはファーストライナー、一走金山は戻れず飯田徳治がベースを踏んでゲッツー。

 2回、3回と南海は三者凡退。

 中日は2回裏、先頭の加藤正二がストレートの四球で出塁、小鶴誠の中前打で無死一二塁、杉浦清監督が送りバントを決めて一死二三塁と先制のチャンス、しかし藤本は力んだか二飛に倒れ、藤原鉄之助は遊ゴロで無得点。

 中日は3回裏、先頭の三村勲が中前打で出塁、トップに返り古川が送って一死二塁、金山の左前打で一死一三塁と再び先制のチャンンス、ここでダブルスチールを試みるが、キャッチャー坂田清春からの送球をキャッチしたショート小林がホームに好返球して三走三村の本盗は失敗、大沢の右打ちも一ゴロに終わって無得点。

 序盤戦は中日が押し気味だったが中盤戦は南海が反撃した。

 南海は6回表、先頭の別所がレフト線にヒット、坂田が送りバントを決めて一死二塁、しかし後続が倒れて無得点。

 南海は7回表、先頭の河西俊雄が中前打で出塁、二死後飯田が四球を選んで一二塁とするが、堀井数男は一ゴロに倒れて無得点。

 中日は4回以降ノーヒット。

 南海も8回、9回と三者凡退。

 中日は9回裏、先頭の大沢が四球を選んで出塁すると代走に杉江文二を起用、ここで加藤正二が左中間を破り、快足杉江は二塁、三塁を回ってホームに還り、加藤のサヨナラ三塁打で中日が接戦を制す。

 加藤正二は26日の決勝本塁打に続く勝利打点を記録。「加藤の乱」は続いている。

 藤本英雄は4安打1四球3三振で今季4度目の完封、16勝目をマークしてハーラートップの別所に1勝差と迫った。

 藤本と別所の対決は今季5度目。

 4月29日の2回戦は別所が4対1で完投勝ち。6月1日の5回戦は藤本が2対0で完封勝ち。7月7日の7回戦七夕決戦は延長12回0対0の引分け。7月25日の10回戦は延長11回2対1で別所が完投勝ち。そして、本日の11回戦は1対0で藤本が完封勝ち。

 5度の対決は全て両投手が完投している。