0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 中日 40勝24敗1分 0.625 清水秀雄
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 太陽 27勝39敗3分 0.409 井筒研一
勝利投手 清水秀雄 10勝5敗
敗戦投手 井筒研一 6勝7敗
二塁打 (中)藤原、大沢 (太)中谷、佐竹
勝利打点(中)杉江文二 1
驟雨あり
徳島西ノ丸の第2試合は清水秀雄と井筒研一の先発で午後3時26分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。
中日は前節の桐生に続いて2節連続での地方遠征となった。
中日は初回、杉江文二と金山次郎が内野ゴロに倒れて二死無走者、三番大沢清の打席で井筒が2球目を投げたところでにわか雨が強くなって試合中断。9分間で通り雨が過ぎて試合再開、大沢は遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。
中日は3回表、先頭の藤原鉄之助が右中間に二塁打、一死後トップに返り杉江文二が左前にタイムリーを放ち1点を先制する。
清水秀雄は1点のリードを守り切り、4安打2四球4三振で今季3度目の完封、10勝目をマークする。8月3日の桐生新川球場に続いて地方遠征2連勝となった。
本日の天候は「曇り一時驟雨」。真夏の瀬戸内海地方では積乱雲が湧くと急激に天候が変わってにわか雨が降る。試合開始早々の「驟雨」であった。
中日は7回に追加点のチャンスをスクイズ失敗で潰した。先頭の藤原が四球で歩き、三村勲の送りバント失敗でランナーが入れ替わり、トップに返り杉江の左前打で三村が三塁に進んで一死一三塁、ここで金山次郎のスクイズバントがピッチャーへの小フライとなって井筒がサード中谷順次に送球して三走三村がタッチアウトとなった。
この場面についてはスコアカードに、三村と金山のところに「BN」と書かれているのでバント失敗だったことが分かる。「雑記」欄にも金山の打席は「スクイズ失敗」と書かれているので明らかである。
この日の西宮の第1試合でもスクイズ失敗ではないかと思われる場面があったが「BN」と書かれていないとお伝えしたばかりである。
西宮のスコアカードには「記録者署名」の欄が空白になっているが、徳島西ノ丸の試合では「山内以九士」の署名が書かれている。当ブログが解読しているスコアカードは戦後になって山内以九士が清書したバージョンであるが、山内以九士は徳島に遠征してスコアを付けていたので戦後の清書版にも本人のサインを書き入れたと考えられる。
当時のスコア解読のポイントは、誰がスコアを付けていたかも考慮する必要がある。慶應式スコアは付ける人によって少し表記が変わる場合もあるからである。個人的な癖が表れる場合があるのだ。表面的な記述しか見ることのできない方には当時のスコアを解読することは不向きであろう。
バント失敗の場合に「BN」と記入するかしないかは、慶應式スコアでは明確にルール化されていない可能性が高く、これまでもバント失敗か単なる内野フライかは判然としないケースが複数回あった。想像だけで実況中継することは許されないため、基本はスコアどおりにお伝えしているが、ケースを考えて想像を膨らませる必要もある。分かり切ったことだけを書いていても面白くないだけである。
*中日7回の攻撃、三村勲の投ゴロと金山次郎の投飛には「BN」と書かれておりバント失敗だったことが分かる。