2025年8月30日土曜日

22年 巨人vs阪急 11回戦

7月20日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 0 0 0 2  1  3 巨人 29勝28敗1分 0.509 近藤貞雄 小松原博喜 
0 0 0 0 0 0 2 0 0  0  2 阪急 27勝30敗2分 0.474 今西錬太郎 野口二郎

勝利投手 小松原博喜   5勝3敗 
敗戦投手 今西錬太郎 12勝6敗

二塁打 (巨)川上、平山 (急)坂元
本塁打 (急)青田昇 6号

勝利打点(巨)千葉茂


巨人、貯金1

 第14節4日目、後楽園の第1試合は近藤貞雄と今西錬太郎の先発で午後零時57分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は1回、2回と先頭打者が四球で出塁するが何れも三ゴロ併殺でチャンスを潰す。苦手今西のシュートを引っ掛けている。

 巨人先発の近藤は昨年23勝をマークしたがシーズンオフに進駐軍のジープにはねられそうになった際に右手を怪我して今季は満足に投げられなくなったが、この日は三本指で投げるチェンジアップが冴えて5回まで無安打ピッチング。6回に好調荒木茂に初ヒットを許すが続く今西がチェンジアップを引っ掛けて遊ゴロ併殺。

 阪急は7回裏、先頭の田中幸男の当りは二ゴロ、これをセカンド千葉茂がエラー、上田藤夫の二ゴロでランナーが入れ替わり、青田昇がレフトスタンドに第6号ツーランを叩き込んで2-0と均衡を破る。

 巨人は8回から近藤に代えてセンターの小松原博喜をマウンドに送る。

 新巨人キラーに成長した今西に抑え込まれてきた巨人は9回表、二死後川上哲治が右前打で出塁、小松原も右前打で続いて二死一二塁、ここでポイントゲッター平山菊二が左中間に起死回生の2点タイムリー二塁打を放ち土壇場で2-2の同点に追い付く。

 巨人は10回表、先頭の武宮敏明が四球で出塁すると代走に内堀保を起用、呉新亨が送りバントを決めて一死二塁、トップに返り山川喜作の初球がボールになったところで阪急ベンチは今西からリリーフ野口二郎にスイッチ、山川喜作は四球を選んで一死二塁、二死後千葉が一二塁間にタイムリーを放ち3-2と勝ち越す。

 小松原は10回裏、二死後日比野武に死球をぶつけるが後続を抑えて巨人が苦手今西に黒星を付ける。

 昨年23勝をあげた近藤貞雄は不運な怪我で今季は未勝利に終わるが、この日は勝利投手に等しい好投を見せた。近藤は翌年中日に移籍して三本指で投げるチェンジアップに磨きをかけて中堅投手として活躍することになるが、そのきっかけとなったのがこの日の好投であったと言える。

 巨人はこのところ三番千葉茂と四番川上哲治が出塁してチャンスメイクし、五番小松原博喜と六番平山菊二で返して勝利を重ねてきている。この日の勝利で29勝28敗1分と勝ち越して、4月27日以来の貯金生活となった。この試合の勝利打点は千葉であったが、9回に起死回生の同点二塁打を放った平山の活躍も見逃せない。

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