2023年8月19日土曜日

22年 大阪vs巨人 2回戦

4月29日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 6 2 0 0 0 0 0 0 8 大阪 5勝3敗 0.625 御園生崇男 梶岡忠義 若林忠志 
3 0 1 0 2 0 0 0 0 6 巨人 4勝4敗 0.500 川崎徳次 小松原博喜

勝利投手 梶岡忠義 2勝1敗 
敗戦投手 川崎徳次 1勝2敗 
セーブ    若林忠志  1

二塁打 (巨)川上、黒沢、小松原
本塁打 (大)山口政信 1号、梶岡忠義 1号 (巨)小松原博喜 1号

勝利打点(大)山口政信 1

猛打賞 (大)塚本博睦 1 


山口政信、逆転グランドスラム

 第2節最終日、後楽園の第2試合は御園生崇男と川崎徳次の先発で午後3時33分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、一死後古家武夫が右前打で出塁、千葉茂は4球連続ファウルで粘って右前打、古家は三進して一死一三塁、川上哲治が中越えに2点タイムリー二塁打を放ち2-0、小松原博喜の遊ゴロの間に川上は三進、黒沢俊夫の左中間タイムリー二塁打で3-0とリードする。

 大阪は2回表、土井垣武、金田正泰が連続四球、一死後長谷川善三のレフト線タイムリーで1-3、武智修はストレートの四球で一死満塁、二死後塚本博睦がストレートの押し出し四球を選んで2-3と1点差、巨人ベンチは先発の川崎をライトに回してライトから小松原博喜をマウンドに送るが、山口政信がセンター左奥に逆転満塁ホームランを叩き込んで6-3と大きくリードする。

 巨人は2回裏、先頭の川崎が四球で出塁、大阪ベンチは先発の御園生から梶岡忠義にスイッチ、梶岡は田中資昭、呉新亨を連続三振に打ち取る。

 大阪は3回表、先頭の土井垣がライト線にヒット、一死後梶岡がライトポール際にツーランを叩き込んで8-3とリードを広げる。

 巨人は3回裏、先頭の千葉が四球で出塁、一死後小松原のレフト線二塁打で一死二三塁、黒沢の左犠飛で4-8と反撃に転ずる。

 巨人は5回裏、二死後川上が4球ファウルで粘って四球で出塁、小松原がレフトスタンドにツーランを叩き込んで6-8と迫る。

 しかし巨人の反撃もここまで。7回から大阪は若林忠志監督がマウンドに上がり、巨人打線を1安打無得点に抑えて逃げ切る。

 今季開幕から三番に座っている山口政信が大仕事をやってのけた。山口が戦後一リーグ時代にプロに在籍するのは2シーズンだけでその間の本塁打はこの日の逆転満塁弾1本だけであるが、この一打をきっかけに大阪は連勝街道を突っ走ることとなり、戦後初優勝に向けてひた走るのである。山口の一発は歴史を変えた一撃であった。

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