2021年11月18日木曜日

昭和50年10月15日午後5時18分

 あの日私は後楽園球場三塁側スタンドで広島初優勝の瞬間を目撃しました。

 高校2年の秋、授業をサボって悪友を誘い後楽園球場へ。広島からやってきた応援団の熱気、全員にしゃもじが配られての応援。大下の先制レフト線タイムリー二塁打はスタンドの陰で見えませんでしたが大歓声で抜けたのが分かりました。そして試合を決めたホプキンスのスリーラン。普段はおとなしいホプキンスのガッツポーズが目に焼き付いています。

 先発の外木場をリリーフしたのは前年オフの再起不能と言われた怪我から復帰してきた金城。柴田の打球をレフト水谷が捕球して優勝を決めたシーンは目の前で見ました。

 この年の春には数少ないジョー・ルーツ監督が指揮する試合も中学時代の悪友を誘って神宮球場で目撃しました。そのルーツ監督から野崎監督代行を経て指揮を任された古葉監督。古葉さんの采配で最も印象に残っているのは6月19日のヤクルト戦。外木場、佐伯、池谷の三本柱が疲れ果ててローテーションの谷間。私が永本で行け!と念じていたところ、古葉監督の選択も永本。永本が好投して渡辺-宮本の必勝リレーで連敗のピンチを脱しました。後年、古葉さんの著書でもこの試合の永本の好投が大きかったと書かれています。

 古葉さんのご冥福をお祈りいたします。

*あの日後楽園球場三塁側スタンドで配られたしゃもじ。これを叩きながら広島初優勝の瞬間を目撃しました。


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