2021年1月5日火曜日

21年 ゴールドスターvs阪急 9回戦

8月18日 (日) 八幡大谷

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 4 0 0 0 0 5 ゴ軍 23勝37敗1分 0.383 江田孝 内藤幸三 
0 0 0 0 3 0 0 0 0 3 阪急 38勝32敗 0.543 天保義夫 今西錬太郎

勝利投手 内藤幸三 12勝14敗
敗戦投手 天保義夫 10勝7敗

三塁打 (急)鳥居

勝利打点 (ゴ)末崎正隆 1


内藤幸三が好リリーフ

  八幡大谷球場の第2試合は江田孝と天保義夫の先発で午後4時1分、沢球審の右手が上がりプレイボール。

 ゴ軍は初回、先頭の坂本勲が中前打で出塁、大友の右前打で無死一二塁、酒沢は二飛に倒れ、坪内も遊ゴロ、しかしこれをショート上田がエラーして一死満塁、末崎の一ゴロの間に三走坂本が還って1点を先制する。

 ゴ軍は5回表、先頭の江田が三塁にヒット、大崎欣一の送りバントをファースト野口明が後逸する間に一走江田は三塁に、打者走者の大崎は二塁に、犠打とエラーが記録されて無死二三塁、トップに返り坂本の投ゴロはランナーそのままで一塁アウト、二走大崎の離塁が大きいと見たファースト野口明が二塁に送球して大崎は戻れずタッチアウト、三走江田は動かず二死三塁、大友が四球を選んで二死一三塁、酒沢の右前タイムリーで2-0、阪急ベンチはここで先発の天保から今西錬太郎にスイッチ、坪内が四球を選んで二死満塁、ここで今西が痛恨のボーク、三走大友が還って3-0、二死二三塁から末崎の一二塁間2点タイムリーで5-0と大きくリードする。

 阪急は5回裏、先頭の鳥居兵治がストレートの四球で出塁、荒木茂は中飛に倒れ、今西の右前打で一死一二塁、トップに返り山田伝の中前タイムリーで1点返して1-5、上田が四球を選んで一死満塁、野口二郎の遊ゴロ併殺崩れの間に三走今西が還って2-5、野口明が四球を選んで二死満塁、続く坂井豊司に初球を投じる際、江田が痛恨のボークを犯して三走山田が還り3-5、勝利投手の権利まであと一死のところで江田が降板してリリーフに内藤幸三が送られ、坂井は遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 内藤は4回3分の1を1安打2四球3三振無失点の好リリーフで12勝目をあげる。

 両軍にボークによる得点があるという珍しい試合となった。

 ゴ軍は中部を抜いて7位に浮上、0.5ゲーム差で6位パ軍、更に1ゲーム差で5位セ軍と、5位以下はセ軍から中部まで勝率で3分4厘差の中に4チームがひしめき合う混戦となっている。

 なお、この試合で阪急のレフトでスタメンの鳥居兵治は1打数1安打1得点1四球三塁打1本、第三打席で大平茂が代打に起用されて鳥居に代わってレフトに入り2打数1安打。しかしながらスコアカードには大平茂のスタンプが押されておらず、薄く「大平」と読めるメモだけが残されている。「日本プロ野球記録大全集」では大平は不出場となっており、全て「鳥居兵治」の成績に合算されて「3打数2安打」と誤って記録されている。

 「日本野球連盟」発行の「日本野球年鑑」には鳥居が1打数1安打、大平が2打数1安打と正しく記録されていることから、公式記録は正しく記録されていると考えられる。シーズン終了後に全成績を集計すれば判明します。「日本プロ野球記録大全集」はスコアカードの誤った記載も機械的にそのまま集計されているのでこのような誤りが複数認められる。記録の集計は「手作業」で行わないと、このようなイレギュラーなケースに対応できないのである。


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