2018年8月14日火曜日

甲子園100回シリーズ その8「球けがれなく道けわし」


 10日目の始球式は中西清起氏。高知商業時代から「球道くん」の愛称で親しまれてきました。85年阪神優勝の胴上げ投手でもあります。

 10人の中で一番いい球を投げていましたね。球場もどよめいていました。

 甲子園に4回出場した中西を始め、甲子園を沸かせた右腕剛球投手は数多くいらっしゃいますが、No1は江川卓氏でしょう。私が3世代上の江川の名前を知ったのは中学時代、江川が高校1年の秋、学校の帰りの電車の中で偶然隣の人が読んでいたスポーツ紙に江川の特集記事が載っていました。覗き込んで見ていたら、親切な人で降りる時に「見るか」と言って置いていってくれました。

 初めて甲子園で見たセンバツの試合では、ファウルチップだけでこの日の中西の始球式のように甲子園がどよめきました。それまでかすりそうな気配がありませんでしたからね。中西の始球式も、多くの人の予想を超える速さでした。

*週刊朝日1973年8月15日増刊号より。江川の目の前には小柳ルミ子。
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