2013年3月10日日曜日

15年 名古屋vsイーグルス 10回戦


9月16日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0  0   0   0   0   0   0   0   1 名古屋       41勝28敗5分 0.594 村松幸雄
0 0 1 0 0 0 0 0 0  0   0   0   0   0   0 1X   2 イーグルス 37勝33敗4分 0.529 亀田忠
 
勝利投手 亀田忠     20勝14敗
敗戦投手 村松幸雄 16勝9敗

二塁打 (名)大沢、三浦 (イ)亀田 

勝利打点 岩垣二郎 5


亀田忠、16回を4安打完投

 イーグルスは3回、先頭の木下政文が右翼線にヒット、清家忠太郎が送って一死二塁、山田潔が中前打を放って一死一三塁、トップに返り岡田福吉の右犠飛で1点を先制する。

 名古屋は6回、一死後大沢清が左翼線に二塁打、吉田猪佐喜は三振に倒れるが三浦敏一が左中間に同点二塁打を放って1-1とする。

 名古屋は7回、芳賀直一、木村進一が連続四球を選んで無死一二塁、しかしここで亀田忠の二塁牽制に芳賀が刺されてタッチアウト、村松幸雄が中前打を放って再度一二塁とするがトップに返り桝嘉一の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。8回も先頭の村瀬一三が四球で出塁するが大沢の二直に飛び出してダブルプレー。9回からは亀田に抑え込まれて14回まで三者凡退が続く。
 イーグルスは4回、二死後亀田が中越えに二塁打を放つが谷義夫は投ゴロに倒れる。6回、先頭の岡田が左前打で出塁、岩垣二郎の二ゴロの間に岡田は二進、玉腰忠義は三振に倒れて二死二塁、中河美芳が遊撃に内野安打、ショート村瀬の一塁送球を見て三塁に進んでいた二走岡田がホームを狙うがファースト大沢からのバックホームにタッチアウト。


 イーグルスは7回、先頭の亀田が左前打で出塁、谷が送って一死二塁、木下は四球で一死一二塁、しかし清家は右飛、山田潔は一邪飛に倒れる。この後は8回一死から岩垣の四球、11回一死後中河の中前打の2走者を出しただけで無得点が続く。

 名古屋は15回表、二死後芳賀が四球を選んで8回以来久々に走者を出すが木村は三ゴロに倒れる。

 イーグルスは12回以降15回まで三者凡退が続く。

 名古屋は16回表、先頭の村松が四球を選ぶと桝、村瀬も四球を選んで無死満塁のビッグチャンス到来、しかし大沢の投ゴロは「1-2-3」と渡ってダブルプレー、吉田も一ゴロに倒れてこの回も無得点に終わる。

 イーグルスは16回裏、先頭の山田がストレートの四球を選んで出塁、トップに返り岡田が送って一死二塁、ここで岩垣が中前に殊勲のサヨナラタイムリーを放って二走山田が還りイーグルスが延長16回サヨナラ勝ちを飾る。

 亀田忠は16回を完投して4安打8四球13三振1失点の力投で記念すべき20勝目を飾る。

 村松幸雄も15回3分の1を完投して8安打3四球5三振2失点の好投を見せた。


 イーグルスは岡田の犠飛で先制して、岡田の犠打と岩垣のサヨナラ打で勝利をおさめた。岡田と岩垣は早稲田大学出身となるが共に昭和14(1939)年にイーグルスに入団して今季で退団する。岡田は大正6(1917)年生まれ、岩垣は大正9(1920)年生まれなので岡田は卒業している可能性があるが岩垣は中退の可能性が高い。岡田福吉は戦死することとなり「鎮魂の碑」に名前を連ねている。今季は岡田が22盗塁、岩垣が21盗塁を記録することとなる俊足巧打の一二番コンビとなる。イーグルスは何度もお伝えしているとおり河野安通志、山脇昭治総監督、沢東洋男監督、杉田屋守主将、更に森茂雄前監督と首脳陣は早稲田閥で占められており、その関係で実戦向きの選手としてイーグルスに引っ張られたと考えられる。


 これまでの延長戦記録は12年秋季9月23日のライオンvs名古屋2回戦で延長17回名古屋がサヨナラ勝ち、12年春季6月10日の阪急vs大東京6回戦で延長16回引分けでした。その後延長戦は12回、11回と制限が設けられてきましたが、今年の秋季シリーズから引分け試合が撤廃されたため今後延長試合が増加していくこととなります。









              *亀田忠は16回を投げ抜いて4安打に抑え、20勝目をマークする。











         *延長16回の激闘を伝えるスコアブック











     *サヨナラ勝ちのイーグルス打線。

























 

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