2020年12月19日土曜日

21年 パシフィックvs巨人 11回戦

8月17日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 3 0 0 0 0 4 パ軍 22勝36敗2分 0.379 真田重蔵 
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 巨人 33勝25敗1分 0.569 多田文久三

勝利投手 真田重蔵  12勝12敗
敗戦投手 多田文久三 1勝2敗

本塁打 (パ)松井信勝 1号

勝利打点 (パ)松井信勝 1


松井信勝が決勝本塁打

 第16節2日目、後楽園の第1試合は真田重蔵と多田文久三の先発で午後1時5分、国友球審の右手が上がりプレイボール。パ軍と巨人は8月5日の札幌円山球場での試合以来の登場となる。

 パ軍は初回、先頭の白石敏男が四球を選んで出塁、富松信彦もストレートの四球で無死一二塁、藤井勇が左前にタイムリーを放ち1点を先制する。

 巨人は初回、先頭の呉新亨が四球を選んで出塁、山田潔の右前打で無死一三塁のチャンスを作り、千葉は浅い右飛に倒れるが、川上が中前にタイムリーを放ち1-1の同点とする。続く黒沢の難しい三邪飛をサード平野徳松が好捕、ここで流れを断ち切ったことが勝利につながる。

 2回から4回まで両軍無安打。

 パ軍は5回表、先頭の松井信勝がライトスタンドにホームランを叩き込んで均衡を破り2-1と勝ち越し、一死後真田がストレートの四球、トップに返り白石のニゴロを千葉が痛恨のエラー、富松がファウルで粘って四球を選び一死満塁、藤井が中前に2点タイムリーを放ち4-1とリードを広げる。

 真田重蔵は7安打2四球4三振の完投、7月4日に11勝目をマークしてから6連敗を続けていたが、1か月半ぶりの勝利で12勝目をあげる。終盤はショート松井、センター富松の好守にも助けられた。

 決勝本塁打を放った松井信勝は3年間のプロ野球在籍で唯一の本塁打となった。松井は昭和22年11月11日の金星戦の第二打席で13球ファウルで粘り、1打席19球の現在も残る日本記録を樹立することとなる。

 松井以外では藤井勇が2本のタイムリーで3打点の活躍。

 パ軍守備陣は3つのファインプレーを含む無失策で真田を助けた。一方、巨人は千葉のエラーが痛かった。

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